2021.05.28

観天望気で天候を操る!雲の演出編

観天望気で天候を操る!雲の演出編
こんにちは!コピーライター兼登山家の松浦です。
突然ですが、あなたは晴れの日が好きですか?それともどんよりとした曇天、もしくは雨の日が好きですか?

もちろん、その日次第でいろいろ事情はあると思いますが、多くの人は晴れの日が好きだと思います。

もちろん私も朝の陽の光が大好きです!

朝起きてカーテンをサーっと開けると、眩しい太陽の光が降り注ぎ、睡眠状態だった脳を優しく覚醒させてくれます。
そのまま外の空気を吸いたくなって、ガラリと窓を開けベランダへ。

すると目の前には、はるか彼方まで澄み切った雲1つない青空。
良いことが起こりそうな予感がする1日が始まるわけですね。

でも、曇天だったり雨がザーザーと降っていたりすると、なんだか気分も晴れません。
通勤時に傘をささなくちゃいけないし・・・

そんなわけで、毎日の天気は私にとっても、おそらくあなたにとっても非常に大事な要素ですよね?

ただ、この天気という要素、登山では日常生活と比較にならないほど重要な要素となってきます。

晴れの日ならばもちろん問題ありませんが(季節によっては日焼け対策が必要ですが)、雨が降ってくると当然登山道はぬかるみます。
すると足を取られやすくなり、転倒の原因にもなります。
また、雨で濡れた岩は滑りやすくなり、登山家の行く手を阻みます。

雷雨に遭遇してしまうと、それこそ命にかかわります。

そして何より、山での天気は極めて変わりやすく、ネットやテレビの天気予報をあてにすることが出来ないのです。

そんな中ベテラン登山家は、天気予報に頼らない独自の天候予測技術を持っています。その技術を観天望気と言います。

今回の記事では、その観天望気についてあなたにお話しようと思います。

観天望気の利点は、ネットですら不可能なほどピンポイントで天候の予測が可能になるということです。

あなたが今いる場所、その場での天候予測が可能になれば、日常生活でも有効に活用できます。

山では、場合によってはあなたの命を救う技術になります。

この記事を読んで、観天望気をあなたのものにしてみてはいかがですか?

観天望気で知る雲の演出

あなたにとって"「雲」"とはどんな存在ですか?

いきなり訳のわからない質問で始まった
今回の記事。

あなたの回答は
「どんな存在も何もただの雲だよ」
「雨を降らすから邪魔な存在だね」
「ただの自然の生成物、それ以外に考えたことないね」
こんなところでしょうか?

しかし中には
「季節ごとの風物詩だね」
「雨が降ってくれないと困るから大事な存在さ」
という意見もあるでしょう。

特に農業を営んでいる方々は
こういう考えをお持ちの方が多くいらっしゃるかも?
農家の方の多くは観天望気を身につけておられます。

登山家である私にとって"「雲」"とは

雨や雪、雷をもたらす邪魔な存在であり
暑すぎる太陽の光を遮ってくれる存在であり
時には気持ちの良い風をもたらす存在であり
そして
山とともに自然現象を美しく演出してくれる
名脇役なのです!


ここまで
観天望気の手法をシェアする中で
雲についてあなたにお話をしてきましたが

観天望気で雲を知ることで
山を美しく演出する雲の存在を
発見することができるようになるのです。
観天望気は何も天候を予測するためだけのもの
ではないのです。

今回の記事では
山とともに映る美しい雲の姿を
あなたにシェアしようと思います。

これを知れば
登山の楽しみがまたさらに増えるはずです!!

観天望気で知る雲の演出1:かさ雲

かさ雲とは
山の頂上付近に
昔の笠のように出現する雲のことです。
こんな感じです。
かさ雲ができる理由については
以前の記事でもシェアした通りです。
こちらをご覧ください↓

この写真でもあるように
富士山のかさ雲が非常に有名です。

富士山のように、遮るものが何もなく
気温や気圧、湿度などの条件が揃って
初めて美しいかさ雲が出現するのです。

もちろんこれは山の麓からも観察が可能です。

このかさ雲
実は山の頂上付近に出現した時の呼び名であり
山から離れたところに出現すると
"「レンズ雲」"という言い方をします。

雲の状況次第で
細かく呼び名が変わるところに
日本人の感性の鋭さが伺えますね!

あなたがもし
かさ雲の美しい姿を見たいのであれば

1眼レフカメラを首にかけ
シャッターチャンスを狙ってみてはいかが?

観天望気で知る雲の演出2:雲海

これは私が一番好きな光景です。

時にはこれを見るために山に登ることもある
と言っても決して言い過ぎではありません。

あなたにも1度お目にかけたい本当に
素晴らしい景色です!

それがこれです!
う〜ん・・・本来はもっともっと美しいです!!
わかっていたことですが
やはり画像ではなかなか本来の美しさを
お伝えするのは困難です・・・

あなたには
是非とも実際に山に登って
この美しい景色を感じていただきたい!!

・・それはさておき
雲海とは
読んで字のごとくですが
「雲がまるで海のように眼下に広がる光景」を言います。

概ね1200m以上の標高がある山の
頂上付近で見られる光景です。

雲海の正体は
概ね層雲と呼ばれる下層雲の1つで
山岳用語では「ガス」と呼ばれたり
単純に霧と呼ばれたりします。

もちろん雨雲に発達することもありますが
私の経験上、気圧が高ければ
そんなに気にすることはありません。

しかし、この雲海
山に登れば必ず見ることができる!
というものではありません。

気温や気圧、湿度などの気象条件が揃って
初めて見ることができる貴重な景色なのです!

もしあなたが
この雲海を求めて山に登るのであれば

是非とも一眼レフを首にかけ
シャッターチャンスを狙っていただきたいと思います。

観天望気で知る雲の演出3:飛行機雲

これは山に関係なく
平地でもどこでも見ることができる
空の中、一直線に伸びた雲のことです。

気象条件が合えば
割と頻繁に見ることができる雲ですが

青空の中
1直線に伸びた雲はどこか趣があり
ついつい見上げてしまいますよね?

ユーミンの歌にもなっています。

♫〜そらをかけてゆく
あの子の命はひこうき雲〜♫

命を飛行機雲に例えた
なんとも切ない歌ですが
なんとなくわかる気がします。

で、この飛行機雲
実はその日の気圧を判断する指標と
することができるのです。

なぜなら
飛行機雲ができるのは
大気が低気圧の状態でないと
見ることができないからです。

高気圧に覆われた中では
飛行機雲はすぐに消えてしまいます。

これはちょっと意外だったかも知れません。
というのは、あなたは
青空の中一直線に描かれる飛行機雲のイメージ
をお持ちのはずだからです。
しかし、実際には
飛行機雲が描かれる時
大気は不安定な状態にあるのです。

観天望気で知る空の芸術

今回、代表的な雲の美しい演出を
あなたにシェアしましたが
雲は無限に美しい姿を見せてくれます。

あなたが山に行けば
これまで誰も知らなかった未知の雲の姿を
発見することも十分あり得るのです!

是非とも山に登って
そんな美しい雲の姿を発見して見てください!

その時は
一眼レフを首にかけて
シャッターチャンスを狙うことをオススメします 笑

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