2021.05.27

天候を意のままに操る観天望気という技術

天候を意のままに操る観天望気という技術
こんにちは!コピーライター兼登山家の松浦です。
突然ですが、あなたは晴れの日が好きですか?それともどんよりとした曇天、もしくは雨の日が好きですか?

もちろん、その日次第でいろいろ事情はあると思いますが、多くの人は晴れの日が好きだと思います。

もちろん私も朝の陽の光が大好きです!

朝起きてカーテンをサーっと開けると、眩しい太陽の光が降り注ぎ、睡眠状態だった脳を優しく覚醒させてくれます。
そのまま外の空気を吸いたくなって、ガラリと窓を開けベランダへ。

すると目の前には、はるか彼方まで澄み切った雲1つない青空。
良いことが起こりそうな予感がする1日が始まるわけですね。

でも、曇天だったり雨がザーザーと降っていたりすると、なんだか気分も晴れません。
通勤時に傘をささなくちゃいけないし・・・

そんなわけで、毎日の天気は私にとっても、おそらくあなたにとっても非常に大事な要素ですよね?

ただ、この天気という要素、登山では日常生活と比較にならないほど重要な要素となってきます。

晴れの日ならばもちろん問題ありませんが(季節によっては日焼け対策が必要ですが)、雨が降ってくると当然登山道はぬかるみます。
すると足を取られやすくなり、転倒の原因にもなります。
また、雨で濡れた岩は滑りやすくなり、登山家の行く手を阻みます。

雷雨に遭遇してしまうと、それこそ命にかかわります。

そして何より、山での天気は極めて変わりやすく、ネットやテレビの天気予報をあてにすることが出来ないのです。

そんな中ベテラン登山家は、天気予報に頼らない独自の天候予測技術を持っています。その技術を観天望気と言います。

今回の記事では、その観天望気についてあなたにお話しようと思います。

観天望気の利点は、ネットですら不可能なほどピンポイントで天候の予測が可能になるということです。

あなたが今いる場所、その場での天候予測が可能になれば、日常生活でも有効に活用できます。

山では、場合によってはあなたの命を救う技術になります。

この記事を読んで、観天望気をあなたのものにしてみてはいかがですか?

観天望気とは

朝起きるとまず、クイっと水を飲んで、カーテンをサーっと開けて、空を仰ぎ、セルフ天気予報。

毎朝の習慣です。

それから顔を洗って、テレビをつけて再び天気予報を確認。

概ねセルフ天気予報と合致します。私のちょっとした自慢です 笑

晴れの日は清々しい気持ちになり、曇天や雨だと少し気分も曇ります。
天候は、私のその日の気分を左右するかなり重要な要素の1つです。

とは言っても、デスクワークの時は雨の日も晴れの日も通勤スタイルに変化はありません。
傘を持つか持たないかくらいの違いです。

ただ、その日が現場業務の日となった場合、天気予報に対する真剣さの度合いがまるっきり変わります。

セルフ天気予報で、フフン♫といい気になっている場合ではありません。

なぜなら、雨の日と晴れの日では現場の工程が大きく変わってしまうのです!

雨量次第では、その日の現場業務ができない場合もあり、そうなると全体の工期にもズレが・・・と頭を悩ますことにもなってしまいます。

言い忘れましたが、私の本業は土壌汚染調査、浄化業務であり、いわゆる土木業の類です。

そんなわけで、場合によっては、業務の上でも天気予報が極めて重要になることがあります。

そんな時、スマホで調べても良いのですが、ちょっとした知識と経験があれば、雲や風の様子から自分で天候を予測をすることができます。それを観天望気と言います。

観天望気で雨登山決行

実はこの観天望気、登山でかなり役に立ちます。

例えば・・・

来週の土日に山に行くゾッ!と決めて、どこの山に登るかもすぐに決定。
ウキウキしながら計画を立て3日前には道具もザックの中へ。

ところが!2日前になって天気予報を見ると、登山当時は雨マークになってる!

そうなった場合あなたならどうしますか?

1.せっかく予定も立てたんだから雨天決行だっ!!
2.雨の予報なのに山へなんか行く気にならないよ〜・・延期だっ!

登山初心者のあなたならば、1を選択することはないでしょうね。
2を選択し、登山はその次の週に持ち越し、というのが普通です。

では、私ならどうするか?

私ならば両方ともあり得る選択肢です。
その時の雲の状況や、登ろうとする山次第で1も2もあり得ます。

その日中ずっと続くような雨ならば断念せざるを得ませんが、その日の雲次第で、途中で雨が止む可能性があると判断すれば、雨天決行です!

つまり、実際に登山を始める中で天候を見極め、その時その時の最適な行動を取ることができる、その自信があるということなのです。
観天望気の知識と経験があってこそです!

観天望気の決め手は雲

私が毎朝カーテンをサーっと開けてセルフ天気予報をする時、一体何を見ているのか?

実は、空に浮かぶ雲を見ているのです!観天望気とは雲を見極める技術なのです。

様々な種類の雲が空に浮かび、ものによっては雨を降らし、雪を降らし雷を発生させることも、風が発生することだってあります。

あなたが普段、平地で生活する時は、何も空に浮かぶ雲を見て天気予報をする必要などありません。

テレビをつければ、気象予報士の美女?が正確な予報をしてくれますし、スマホを見れば天気予報を確認することができます。

日常生活ではそれで十分です。

では私がなぜ毎朝、空を見て観天望気をしているのか?

単なる趣味?う〜ん・・まあ、当たらずと言えど遠からずと言ったところでしょうか。

実は、登山時に天候を判断できるように、観天望気の練習をしているのです。

なぜ、そんなことをするのか?

あなたは山の天気は変わりやすいという言葉を聞いたことがありますか?

昔からよく言われる言葉なのですが、実はこの言葉、まったくその通りなのです。

先ほど私はこう言いました。

【わたし】
実際に登山を始める中で天候を見極め、その時その時の最適な行動を取ることができる、その自信がある!
平地では晴天であったとしても、すぐ近くの山では雨が降っているなんてことはザラにありますし、そもそも気温や気圧も標高次第では大きく変わります。

山という地形は、大気の動きに大きく影響を及ぼし、不安定な天候を生み出すのです。

そんな不安定な天候は、登山への影響も決して小さくはありません。

特に2日以上の日程の登山となると、雨天で日程に大きな変更が余儀なくされることも十分考えられます。

観天望気は何も登山を決行するか否かという判断だけで役に立つわけではないのです。登山中は常に雲の様子を確認し、観天望気を実施し続ける必要があるのです。

そんな時、雲の種類や動き等で天候の予測をすることができれば、より素早くレインウェアの準備や雨宿りなどの対応をとることができるのです。


そうすることにより雨による余計な体力の消耗を避けることができ、雨による影響を極力小さくすることができるのです。

では、どうやって雲から天候を予測するのか、つまり観天望気ってどうやればいいのか?

その前に、天候を予測する上での基本的な知識を抑えていきたいと思います。

観天望気の基本

繰り返しますが、観天望気とは雲の種類、形、量に加えて気温変化や風向きなどで、局地的な天気を事前に予測することを言います。

普段、あなたは天気の状態を予測するとき、どういった行動をとりますか?
おそらくはスマホで天気予報を見るのではないでしょうか?

ところが、山自体の地形が大気の状態を不安定にし通常の、つまり平地での天気予報が通用しません。

従って、山ではあなた自身が自ら天候を予測する必要があるのです。

もしあなたがこれを身につけることができれば、事前に天候の崩れを予測することができるのです。

しかも天候だけでなく、その雨量、風を伴う雨、雷の発生の予測も可能となり天候による登山中の危険を何度も回避することができます。

登山初心者からすると、あなたがまるで”天候を自在に操っている”ように見えるはずです 笑
ただ、身に付けるには、かなりの経験が必要になってきます。

本来ならば、何度も山に登って雲を観察し、天候を読み間違えて雨に降られるなどして数年がかりで徐々に身につく技術です。

私自身もまだまだ完全に身に付けた技術というわけではなく、もっともっと経験が必要です。

しかし、それでも以前と比べると格段に正確に山の天候を予測できるようになりました!

それで雨を回避できたことは1度や2度ではありません。
何度も危機を回避し、雨でも快適登山を楽しむことができるようにもなったのです!

そんな唯一無二の山の天候予測技術である観天望気、その基本をあなたに解説しようと思います!

まず、なぜ山は天気が変わりやすいのか?ということから順を追ってあなたに解説しますね!


|観天望気の基本 高気圧
天気予報でよく解説される高気圧という言葉があります。
【気象予報士】
明日は高気圧に覆われて晴れるところが多いでしょう


天気予報でもおなじみのセリフですよね?

つまり高気圧とは、その名の通り周りと比べて空気圧が高い状態のことを言います。

風は、高気圧状態のところから外へ向かって吹き出します。
気圧が高いため、外からの空気が流れ込むことがなく中は安定した状態となっているというわけなのです。

高気圧に覆われた時の登山は本当に心地よい!私はこんな日の登山が大好きです!
誰でもそうだと思いますが 笑


|観天望気の基本 低気圧
では低気圧とは何か?
【気象予報士】
低気圧が発達しながら通過するため雨となるでしょう

これまたよく聞くセリフですよね。

なぜ低気圧が発達すると雨になるのか?

まず低気圧とは、周りと比べて気圧が低い状態のことを言います。

圧力が低いということは、そこに風が吹き込みやすいということ。その結果、空気が軽くなるためそこから上昇気流が発生することになります。

上昇気流に乗って上昇した空気中の水分、つまり水蒸気は、上昇することによって冷やされ凝結し、水へと変わります。それが雨雲に変化し、雨を降らせる!というわけなのです。

よく「山の天気が変わりやすい」と言いますが、山周辺の地域が高気圧に覆われていれば、まず雨の心配はないでしょう。

高い気圧が低気圧を寄せ付けないので当然ですよね?

注意すべきは、そこまで気圧が高くない状態の時です。

たとえ、青空が見えているくらいの晴れの日だったとしても、近くに湿った空気が存在するならば、山での天候の崩れる可能性があると考えるべきでしょう。

で、ここであなたに、山の形を頭に思い浮かべていただきたいと思います。

山の形とはこれですよね
もちろん、山にはいろんな形がありますが、山といえばこの八の字を思い浮かべたはずです。

実は、山はその地形つまり八の字の形をしているところから、山自体が低気圧とも言われているのです。

つまり、よほど高気圧に覆われている日でなければ、平地と比較すると山の天候は変わりやすい、言い換えれば、天候が崩れやすいのです。


|観天望気の基本 雲の発生メカニズム
観天望気の第一歩は、雲の種類を覚えることから始まります。

なぜ山の天気は変わりやすいか、言い方を変えるとなぜ山の天気は崩れやすいか?

先ほど、山自体の地形、つまり八の字の形がその原因となっていると言いました。

そして低気圧の特徴も言いましたよね。低気圧から上昇気流が発生し上層で水蒸気が凝結して雨雲となる・・・

実は、この現象が山で発生してしまうのです!

つまり、麓から湿った空気が山に向かって吹き込むと、その空気は山の斜面を駆け上がって頂上付近で水蒸気が凝結して雨雲となる・・・

どうですか?低気圧の特徴とほとんど同じであることに気づきましたか?

簡単に図にするとこんな感じです。
これが山の天気が崩れやすい、そして山自体が低気圧と言われる原因の1つなのです!


|観天望気の基本 雲の見極め
気圧や気温、湿度そして地形などの様々な要因で空に発生する雲。

雲の発生により、天気の崩れが生じます。

ただ、空に発生する雲の全てが雨や雪、雷の原因となるわけではありません。

●どのくらいの高さの雲か
●どんな形の雲か
●どんな大きさの雲か
●どんな条件で発生した雲か・・・

天候の予測には雲を見極める必要があるのです。

しかしこの記事は、気象予報士の受験対策用の記事ではありません 笑

空に浮かぶ多種多様の雲の全てを覚える必要などありませんし、私も知りません・・・登山中の天候の予測に必要な雲の種類は限られてきます。

その雲の種類とそれぞれの雲の特徴がわかれば、あとはあなたが実際に山に登ってあなた自身の目で雲を観察すれば良いのです。

基本さえ分かっていれば、ある程度の予測はできてしまいます!


|観天望気の基本 雲の種類
では基本となる雲の種類、特徴を解説します。

これが、基本となる雲の種類、そしてその高さです。
上層雲(5000〜13000m)・・巻雲 巻積雲 巻層雲
中層雲(2000〜7000m)・・高積雲 高層雲 乱層雲
下層雲(地上〜2000m)・・層積雲 層雲 積雲 積乱雲 


上層雲は晴れの日によく見られる雲です。雨を降らすことはありません。

中層雲は雨の前兆、もしくは雨を降らす雲となり、登山中は要注意です。

下層雲はそれだけで天候の崩れの原因となることは少ないのですが、気温や気圧、風向き次第では
中層雲へと発達し、雨の原因となるので注意が必要でしょう。

山で天候を予測するには、ひとまずこれだけの種類の雲を抑えておけば知識としては十分です。

あとは、それぞれの雲の特徴を抑えれば、より的確で正確な天候の予測が可能となるでしょう。

ここで1つ例を出しましょう。
あなたは今、1200m級の山の登山中で、ちょうど標高900m付近で休憩中です。
あなたが休憩しているその場所は、山の斜面の平地が一望できる絶景ポイント!
あなたは絶景を眺めながら、ホッと一息しています。

そして、この休憩明けで2時間も歩けば山頂に到着!という場面です。
そろそろ登頂するか!とあなたが立ち上がり再び歩き始めたその時、何やら湿った空気が吹き抜けていきました。

遠くの空を眺めると、晴れ間が見えて、平地ではどうやら雨の心配ななさそうです。
ただ、もうすぐ到着する予定の頂上付近を見上げると少し霧がかかっているような・・・

とはいえ、ここまできて引き返す気にもなれないあなたは、気にせず登頂を目指し歩きました。
ところが、登頂まであともう少し!というところまで来てポツポツと雨が降り出しました。
あなたは慌ててザックからレインウェアと取り出し、雨に備えました。

雨の中視界も悪く、登山道にも水たまりができて、登山靴も濡れてしまいましたが、その後なんとか登頂!!

さっきの休憩中はあんなに晴れてたのになあ・・
と、まだ止まない雨の中、山頂からの絶景を見渡すと、なんと平地では晴れ間が広がっていたのでした・・・


この例は、先ほども言った湿った空気が山の斜面を駆け上がって山頂付近で水蒸気が凝結し、雨雲となった典型例です。

もちろん、ただポツポツと雨に降られるだけならばレインウェアを着ればいいのです。時間もかかりません。

ただ、予想外の暴風雨や雷が伴うと、一瞬の判断ミスが命取りになることも十分にあり得るのです。


|観天望気の基本 夏の積乱雲
先ほど私は、雲の種類とその特徴を知ることが天候を予測すること、つまり観天望気につながる、と言いました。

もちろん、雲の特徴を知ることは重要です。
しかし、雲というのはそれぞれの種類のものがそれぞれ単独で存在しているわけではないのです。

あれが高積雲、向こうが積雲、こちらが層雲という具合に覚えても、実はあまり意味を為さないし
観天望気には役に立ちません。

なぜなら、多くの雲はずっと同じ形を保つわけではなく、ましてやその場にじっとしているわけでもありません。

気温や気圧、湿度、風の影響でどこに流れていくかもわからない、どう形が変化していくかもわからない、いつ避けるべき危険な雲に変化するかもわからないのです。

つまり、それぞれの種類の雲が、どういう状況でどう変化していくかを知っておく必要があるのです。

そこで!ここでは、登山でも特に気をつけるべき雲、積乱雲について、その特徴や変化などについて解説します!

積乱雲について知っておくことは、山の観天望気で最重要事項と言っていいでしょう!

別名、入道雲とも言われるこの雲↓
夏の青空の中によく見る、まるで地上から立ち上っていくようなモクモクモクとした雲です。

夏らしさを感じさせる風物詩のような雲ですが、実はこの雲、突然空を真っ暗にし局地的な大雨や雷雨をもたらす雲なのです。

また、突風を引き起こすこともあり、登山中は実に危険な雲です。

一体どういう状況で発生するのか?

夏の晴天時、よほどの快晴でない限り、概ね積雲という雲が空にプカリと浮かんでいます。
これです↓
積雲は下層雲の1つで、夏場は地面が温められて起こる上昇気流が空気中の水蒸気を持ち上げて発生する雲です。

気象条件により、さらに地面が温められると上昇気流が強くなり、高い湿度という条件も重なって
積雲は積乱雲へと発達していくのです。

もしあなたがこの時、登山中であった場合は、雲の状態や流れをしっかり見定めて、必要とあらば雨を凌ぐ手段を考えなくてはならないでしょう。



|観天望気の基本 冬の積乱雲
夏の風物詩のような積乱雲ですが、実は冬にも発生します。

発生場所は主に日本海、冷たい空気が大陸から日本海へ吹き込む時、海からの水蒸気と熱を得て積乱雲へと発達、日本海側へ猛烈な雪を降らせることになるのです。

私がよく登る荒島岳も冬には雪山となりますが、この時の雪がその大きな要因となっています。

荒島岳登山の記事はこちら

山岳小説と荒島岳

このように危険をもたらす可能性の高い積乱雲ですが、どういう気温や気圧や湿度で発生するのか、どういう雲が積乱雲に発達するのかを知ることで登山中の危険を回避することができるのです。

観天望気の基本 積乱雲のその後
山に雨をもたらす可能性が高い低気圧や積乱雲ですが、長時間に渡り延々と振り続けるわけではありません。

ひとしきり雨や雪をもたらすと、その後は空っ風となって吹き抜けていきます。

例えば、比較的日本海に近い荒島岳を例にすると、荒島岳の日本海側に面した斜面に雨や雪を存分にもたらした後、空っ風となって反対側の斜面へと吹き抜けていくのです。

つまり、あなたが登山中であったならば、雨や雪の降る斜面の反対側へと移動すれば、雨や雪を避けることができるということになるのです。

このように、雲の特徴とその他気象条件を関連づけて覚えておくことで、危険を避けて快適登山を楽しむことも可能となるのです!

観天望気で知る雲の演出

観天望気に欠かせない雲。私のような登山家にとっては天候を予測する材料としての存在ですが、実はそれだけではありません。

私が普段の生活で悩み事を抱えた時、流れゆく雲をボーッと眺めているだけで、頭の中の悩み事が綺麗に整理されて、自分のやるべきことが見えてくることがあります。

瞑想と似たような効果があるように思うのです。

では、あなたにとってとはどんな存在ですか?
【あなた】
どんな存在も何もただの雲だねぇ・・ただの自然の生成物、それ以外に考えたことないね

【あなた】
雨を降らすから邪魔な存在だね


といったところでしょうか?

しかし中には
【あなた】
季節ごとの風物詩だし、雨が降ってくれないと困るから大事な存在さ


という意見もあるでしょう。

特に農業を営んでいる方々はこういう考えをお持ちの方が多くいらっしゃるかも?実は、農家の方の多くは観天望気を身につけておられます。

登山家である私にとって雲とは、雨や雪、雷をもたらす邪魔な存在であり、暑すぎる太陽の光を遮ってくれる存在であり、時には気持ちの良い風をもたらす存在であり、そして何より山とともに自然現象を美しく演出してくれる名脇役なのです!

ここまで観天望気の基本ついてあなたにお話をしてきましたが、実は観天望気は天候の予測ためだけのものではないのです。

観天望気で雲を知ることで、山を美しく演出する雲の存在を発見することができるようになるのです。

ここでは山とともに映る美しい雲の姿についてあなたに解説しようと思います。

これを知れば、登山の楽しみがまたさらに増えるはずです!!


|観天望気で知る雲の演出1 かさ雲
かさ雲とは、山の頂上付近に、昔の笠のように出現する雲のことです。
こんな感じです↓
この写真でもあるように、富士山のかさ雲が非常に有名です。

富士山のように、遮るものが何もなく、気温や気圧、湿度などの条件が揃って初めて美しいかさ雲が出現するのです。

もちろんこれは山の麓からも観察が可能です。

このかさ雲、実は山の頂上付近に出現した時の呼び名であり、山から離れたところに出現するとレンズ雲という言い方をします。

雲の状況次第で細かく呼び名が変わるところに、日本人の感性の鋭さが伺えますね!

あなたがもしかさ雲の美しい姿を見たいのであれば、1眼レフカメラを首にかけシャッターチャンスを狙ってみてはいかが?


|観天望気で知る雲の演出2 雲海
雲海は私が一番好きな光景です。

時には、これを見るために山に登ることもあると言っても決して言い過ぎではありません。

あなたにも1度お目にかけたい本当に素晴らしい景色です!

それがこれです↓
う〜ん・・・本来はもっともっと美しいです!!わかっていたことですがやはり画像ではなかなか本来の美しさをお伝えするのは困難です・・・

あなたには是非とも実際に山に登って、この美しい景色を感じていただきたい!!

・・それはさておき、雲海とは読んで字のごとくですが、雲がまるで海のように眼下に広がる光景を言います。

概ね1200m以上の標高がある山の頂上付近で見られる光景です。

雲海の正体は、層雲と呼ばれる下層雲の1つで、山岳用語では「ガス」と呼ばれたり、単純に霧と呼ばれたりします。

もちろん雨雲に発達することもありますが、私の経験上、気圧が高ければそんなに気にすることはありません。

しかしこの雲海、山に登れば必ず見ることができる!というものではありません。

気温や気圧、湿度などの気象条件が揃って初めて見ることができる貴重な景色なのです!

もしあなたがこの雲海を求めて山に登るのであれば、是非とも一眼レフを首にかけシャッターチャンスを狙っていただきたいと思います。


|観天望気で知る雲の演出3 飛行機雲
これは山に関係なく平地でもどこでも見ることができる、空の中一直線に伸びた雲のことです。

気象条件が合えば割と頻繁に見ることができる雲ですが、青空の中一直線に伸びた雲はどこか趣がありついつい見上げてしまいますよね?

ユーミンの歌にもなっています。

♫〜そらをかけてゆくあの子の命はひこうき雲〜♫

命を飛行機雲に例えた、なんとも切ない歌ですがなんとなくわかる気がします。

で、この飛行機雲ですが、実はその日の気圧を判断する指標とすることができるのです。

なぜなら飛行機雲ができるのは、大気が低気圧の状態でないと見ることができないからです。

高気圧に覆われた中では、飛行機雲はすぐに消えてしまいます。

これはちょっと意外だったかも知れません。というのは、あなたは青空の中一直線に描かれる飛行機雲のイメージをお持ちのはずだからです。

しかし実際には、飛行機雲が描かれる時、大気は不安定な状態にあるのです。

最後に

さて、いかがでしたか?ここまで、観天望気についてあなたに解説してきました。

今でこそ毎日当たり前のように、ネットやテレビで非常に正確な天気予報を確認することができますが、ほんの数十年前までは天気予報はあまり当てになりませんでした。

晴れの予報なのに雨が降ったり、雨の予報なのに雨が全く降らず絶好のハイキング日和だったり・・・よく外れていたんですね。

さらに戦時中まで遡ると、天気予報は、なんと旧日本軍の最高軍事機密だったそうです。一般人が、外から天気予報の情報を得ることなど不可能でした。

つまり、かつて観天望気は誰もが身につけていた一般常識だったのです。

しかし、ネットやテレビで天気予報を確認する現在でも、あなたが現在登っている山の天候をピンポイントで調べることは極めて困難です。

そんな時頼れるのは、やはりあなた自身の目と感覚、そして観天望気なのです。

あなた自身を守るため、そして何よりあなたのパートナーや仲間を守るため、ぜひとも観天望気を身につけていただきたいと思います!

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