2021.07.12

クライミングシューズの選び方!共に岩壁を登る相棒はこう選べ!

クライミングシューズの選び方!共に岩壁を登る相棒はこう選べ!
こんにちは!登山家の松浦です。
様々なスポーツシーンで活躍する様々なシューズ。

野球には野球専用のスパイクがあり、サッカーにはサッカー専用のスパイクがあります。ボーリングでもゴルフでもマラソンでも、もちろん登山でも!

クライミングにも当然クライミング専用のシューズがあり、岩壁のあなたを強力にサポートしてくれます!

とはいえ、クライミングシューズにも様々あり、選び方も決して簡単ではありません。
間違ったシューズを選ぶと、サポートどころかあなたの足を痛めることになってしまいます・・・

そんなクライミングシューズの選び方、あなたに伝授します!

クライミングシューズの選び方1 クライミングシューズとは?

あなたはクライミングシューズというものを見たことがありますか?
これがクライミングシューズです。もしかしたら、他のスポーツシューズと比較するとかなり異質なものに感じるかもしれません。

スニーカーのように中央に紐が通してあるが、つま先部分がかなり尖っている。そしてなんだか全体的にツルッとしている・・・

何よりも裏面です!
滑り止めの溝が全く存在せず、完全にフラットな状態です。そして裏面全体に強力な滑り止め加工が施されています。

また、実際にこのシューズの装着も非常に特徴的です。

通常のスニーカーのようにつま先部分に隙間はありません。隙間を一切作らず、まるで靴下のように足にピッタリフィットさせるのです。
[あなた]
そんなの履いたら歩きづらくないか?

その通り!はっきり言って歩きづらいです。しかし、このシューズはあくまでもクライミング用。クライミングに特化したシューズなのです。

1cm・・・いや場合によっては1cmもないくらいの岩の出っ張りに足を引っ掛けて、岩壁の頂上を目指す!そのために作られたシューズなのです。

ほんの少しの隙間すら排除して装着するクライミングシューズは、まるで何も履いていないかのようなシューズとの一体感を演出し、なおかつ荒れた岩壁からあなたの柔肌を守る役割を果たします。
私と小説「神々の山嶺」との出会いは、原作者である夢枕獏を経由したものでした。と言っても別に原作者に直接お会いできたわけではありません。

約10年前、当時ビジネスマン向けに発行していた月刊誌「KING」で、夢枕獏氏は自身の旅行記の連載を持っていました。わずか2〜3ページの短い連載ページでしたが、その文章は知性に溢れ、ユーモアセンスに富み、人を惹きつけるに十分な魅力を持ったものでした。

[わたし]
なんでもいい!この人の著書を読んでみたい!


そんな強烈な願望を持ち、すぐにyahooで夢枕獏氏の著書を調べてみました。数々の小説タイトルがヒットしましたが、ジャンルに偏りはなく、オカルト、SF、時代物、格闘技と多岐に渡っていました。

そんな中で一際私の目を引いた小説が「神々の山嶺」だったのです。夢枕獏氏の代表作ともいうべき作品とあり、何よりも私自身が登山にのめり込み始めた頃だったということもありました。

数日後の仕事帰りに、大阪は梅田の大型書店「紀伊国屋」へと立ち寄り小説コーナーを物色するとすぐに発見、分厚い単行本の「神々の山嶺」が上下巻に別れて陳列されていたのです。

1ミリも迷いことなく、ただちに上下巻を手にしてレジへと走り、ウキウキ気分で帰路につきました。

その日はちょうど金曜日。再び出勤する日までの2日間、私は「神々の山嶺」の世界に没頭することとなったのでした。

クライミングシューズの選び方2 靴底がフラットな理由

基本的に岩壁を登るために作られたクライミングシューズ。
ではなぜ、靴底がフラットなのか?
簡単に説明しますね!

”「静止摩擦係数 × 面積 × 加重=フリクション」”

この式こそがクライミングシューズがフラットである理由を示しているのです・・・とはいえ、なんのことだかさっぱりわからないと思います。

この「フリクション」とは、摩擦の大きさを示す値です。

この式によると・・・面積や加重が大きければ大きいほど摩擦が大きいということになります。つまり

”フリクション値が高い⇨摩擦が大きい⇨滑りにくい”

となり、靴底と岩壁が接触する面積が広ければ広いほど滑りにくい!ということになるのです。

クライミングシューズは、出来るだけ靴底と岩壁の接触面積を大きくするためにフラットな靴底になっているというわけです。

仮に、クライミングシューズの靴底がスニーカーのようにデコボコになっていたら、あなたは岩壁の1cmにも満たない小さな出っ張りに足をかけることができず、足を滑らしてしまうことになります。
以前、山に”似合う”車ということで記事を書いたことがありました。

「山に”似合う”車とは?雰囲気重視の車選び」

登山をするために「便利な」ということではなく、山に合う車は何か?ということで
私がシェアした車がミニクーパーでした。

街乗りのイメージが強い車ですが、実はかつてラリーで優秀な成績を収めたこともある
悪路にも強い、とてもパワフルな車なのです。

しかも、小さいボディーにも拘らず内装は広く、登山で使う程度の荷物ならば楽々入ります。
さすがに車中泊はちょっと辛いのですが、それは外にテントを張って解決!

まるで自分の相棒のような、親友のようなミニクーパーが最も山に似合う車と思っています。

クライミングシューズの選び方3 各パーツ名

普通のものと比べると、形も用途も全く違うクライミングシューズ。シューズの各パーツにもちゃんといた名前があります。

実際の岩場では、シューズの各パーツ名が日常会話のごとく飛び出てきます。

例えば、クライマーに対して下にいる人が指示を出す時・・・
[下の人]
右の岩にソールを乗せて!

[下の人]
トウを引っ掛けて!

てな感じで、各パーツ名で指示を出すこともあるのです。

そこで、クライミングの各パーツ名と各パーツについて解説します。参考にしてくださいね!
|①足入れ
そのまんま足を入れるところです。「レースアップ」「ベルクロ」「スリップオン」の3タイプがあります。


|②ソール
靴底の部分です。主にここを使って岩壁を登ることになるので極めて重要です。


|③トウ
つま先の部分です。ソールを使うには小さすぎる足場は、ここで引っ掛けていきます。上達すればするほど、頻繁に使うようになります。


|④スリングショット
かかと部分から足を前に押し出す役割を果たします。そうすることでつま先部分に力がかかりやすくなり、③のトウをより上手に使えるようになります。


|⑤プルタブ
足入れの時、ここを引っ張りながら足をシューズにねじ込みます。


|⑥ランド
シューズの外周を覆う役割を果たします。ランドがシューズ全体を締め付けることで足全体のフィット感が生まれます。また、上級者ほどシューズ全体を使うので、フリクションが求められる部分でもあります。

クライミングシューズの選び方4 着脱タイプ別

岩場の状況や登る人の経験値などで、3の着脱タイプがあります。長所短所からそれぞれ解説していきますね!


|レースアップ(靴ひもタイプ)
ひもでしっかりと締め付けることができるので、高いフィット感があります。もちろん、履く人の好みで緩めに調整することもできます。スニーカーのように自分で調整できる点は、大きな長所です。

ただし、登る最中にひもがほどけてしまうという欠点もあります。まさか岩壁にへばりつきながら、ひもを結び直すなんてことはできませんから、ひもがほどけないようにしっかりと対策を立ててから使用した方がいいと思います。


|ベルクロ(マジックテープタイプ)
シューレースのフィット感、スリッパの着脱のよさ。このふたつの長所を併せ持つタイプです。非常に履きやすく、どんな岩場でも概ね対応する万能タイプと言えるでしょう。

ただし、ベルクロで締めることができるのは2、3ポイントだけ。足の形によっては締めたいところまで締まらないということもあります。また、マジックテープが傷んだとき、シューレースのように簡単に交換できません。


|スリップオン(スリッパタイプ)
パーツが少なくて軽量で、足になじみやすいという長所があります。また、履くときには少し力が必要ですが、慣れると着脱もラク。そのため、ジムでのボルダリングなど、頻繁にクライミングシューズを脱いだり履いたりするときに便利です。

ただし、シューズ全体が伸び縮みするためフィット感がなく、サイズ選びが難しくなります。また、一度伸びてしまうと、シューレースやベルクロを使ってのサイズ調整が利きません。そのため、登っている最中にシューズが脱げてしまうという危険性もあります。

山に似合う日本車とは

ただ、考えが凝り固まってしまってはよろしくない。もちろん今でも山に似合う車は何かと問われれば迷わずミニクーパーと答えますが、世界でも有数の自動車大国である日本に国籍をもつ私。

ミニクーパーに代わる、山に似合う自分の相棒のような親友のような日本車は果たして存在するだろうかと考えたことがありました。

そして、これまで5台もの国産車を乗り継いできたのですが・・・しかし、ついにそんな車に出会うことはありませんでした。

もちろん、国産車はどれもものすごく優秀です。メーカーや車種によって、それぞれ多少の違いはあるものの、どの車も

●燃費が良い
●故障はほぼ皆無
●スムーズに走る
●外観がおしゃれ
●インテリアも充実
●車内空間が快適
●機能が充実

・・と、まるで非の打ちどころがないのです。世界中どこに行っても必ず日本車が走っているという話を聞いたことがありますが、本当に頷けます。
あなたもニュースなどで、中東の紛争地帯を走る「TOYOTA」と表示されたトラックを見たことがあるかもしれません。

それくらい日本車は本当に優秀なのですが、ただ・・・優秀すぎるのです。

クライミングシューズの選び方5 ソール形状別

クライミングでは、ソール部分の役割が極めて重要です。

そのため、登る人のクライミングスタイルや岩壁の状況などに合った3種類のソール形状があります。それぞれ解説していきますね!


|ダウントウ
土踏まずの部分がくの字に曲がっていて、つま先が低くなっているタイプのソールです。つま先が低いため、岩壁の小さな出っ張りにも足を引っ掛けやすいという長所があります。

しかし、非常に履きにくく、長時間履いていると、まるで小さな靴を無理やり履いているような感じで足が痛くなってしまいます。

初心者向けのシューズではありません。中上級者向けと言えるでしょう。


|フラット
かかとからつま先まで真っ直ぐになっているタイプのソールです。癖がなくオールラウンドにしようできるため、初心者向けのシューズと言えます。


|船底
ダウントウとは逆に反っているソールです。ソールが外側に反っているため、スメアリングがしやすいという長所があります。

逆に、岩壁の小さな出っ張りに足をかけにくいという短所もあります。岩壁ごとに使い分けることができれば理想ですね!


”*スメアリングとは?
岩の出っ張りがない壁にソールを押し付けて摩擦を効かせるというテクニック”

クライミングシューズの選び方6 トウのタイプ

トウの形状には2種類あり、これは登る人の足の形やクライミングの経験で選ぶことになります。


|ストレート
まさにストレートなタイプです。見た目はスニーカーとほとんど同じです。オールラウンドに使うことができるので初心者向きと言えるでしょう。


|ターンイン
つま先が親指に向かって大きく内側にカーブしている形状です。親指に力を入れやすいため、岩壁の小さな出っ張りにも足をかけることができます。その反面、小指側には力が入りにくくなります。使い方が少々難しいため、中上級者向けと言えるでしょう。

最高の初心者向けクライミングシューズの選び方

ここまで、クライミングシューズについて詳しく解説してきました。ただ・・・
[あなた]
結局のところ初心者の僕はどれを買えばいいんだ!?

と、思っているかもしれません。

そこで、ここまでの解説を踏まえて、初心者のあなたにとって最高のクライミングシューズを紹介しましょう!


|LA SPORTIVA(ラ・スポルティバ) カタナ
●着脱タイプ : ベルクロ
●ソール形状 : フラット
●トウのタイプ :ストレート

ターンインやダウントウがほとんどないノーマルな足形はクセがなく、どんなクライミングにも、どんなレベルのクライマーにもマッチします。2本のベルクロを左右逆方向に締めるシステムを採用することでレースアップのようなフィット感を実現しました。ボルダリングからロッククライミング、クライミングジムでも使えるオールラウンドなシューズです。初めてのマイシューズにも最適!


|ファイブテン 5.10 ローグVCS 1400429
●着脱タイプ : ベルクロ
●ソール形状 : フラット
●トウのタイプ :ストレート

装着に手間のかかるクライミングシューズですが、このシューズは快適な足入れ感をもたらすよう工夫されています。また、より足になじみやすいように設計されたスリングショット、そしてソールには信頼性の高い素材であるStrealth C4が採用されています。クセのない素直な操作性と優れたコストパフォーマンスは、クライミングのファーストシューズとしてもお勧めできるモデルです。


|L-RUNJP  多目的シューズ
●着脱タイプ : ベルクロ
●ソール形状 : フラット
●トウのタイプ :ストレート

純粋にクライミング用のシューズではありません。主に室内で行なうスポーツで使用されるシューズです。一応クライミング用にも使用できますが、ジム専用のシューズとして使用することをおススメします。このシューズの特徴は何といってもその安さです。岩壁用とジム用でシューズを使い分ける場合は非常に便利です。


|Red Chili(レッドチリ) デュランゴVCR 1861049
●着脱タイプ : ベルクロ
●ソール形状 : フラット
●トウのタイプ :ストレート

履き心地の良さを重視した、初心者におすすめのオールラウンドモデルです。ストレートで幅の広いラストを採用しているため、長時間の使用でも足が痛くなりにくく快適です。2本締めながら高いホールド力のあるベルクロを採用。


|ファイブテン(5.10) スパイア (ブルー) 1400082
●着脱タイプ : レースアップ
●ソール形状 : 船底
●トウのタイプ :ストレート

ソール形状が船底であるため、岩壁の小さな出っ張りには対応が難しいという短所はありますが、快適な足入れ感やレースアップによるフィット感は非常に優れています。長時間に渡るクライミング時には最適な一品です。


|浅草クライミング KAGAMI
●着脱タイプ : ベルクロ
●ソール形状 : フラット
●トウのタイプ :ストレート

これまで登山やクライミング用具は欧米企業が中心でした。しかし、欧米と比較しても非常に盛んな日本のクライミング業界。そんな中、ついに日本ブランドのクライミングシューズが誕生したのです!それが浅草クライミングの「KAGAMI」です!
着脱タイプやソール形状などの基本要素は取り入れつつ、日本人の足型に合わせて作成されたモデルです。初心者はもちろんのこと、中上級者も大満足の一品です。

最後に

いかがでしたか?クライミングシューズについて、私の長年の経験から得た知識をギューッと凝縮して今回の記事にまとめてみました。もちろん、クライミングシューズはもっと奥深い世界ですし、私もまだまだ勉強中です。

ただ、あなたがこの記事を読むことによって、クライミングシューズについては、どこに行っても恥ずかしくない程度の知識を得ることができたと思っていただいてオッケーです!

まずは、あなた自身がクライミングシューズを購入してボルダリングやクライミングに挑戦してください。もちろんこの記事で得た知識を存分に活用してくださいね!

そうしてあなた自身が経験を積み、知識を積み重ね、技術を磨いて、いずれあなたが初心者に指導してあげてください!

あなた自身のボルダリングの腕を磨くだけでなく、初心者を指導してベテランへと成長させる!

そんな楽しさをぜひとも味わっていただきたいと思います!

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