2021.06.24

伝統を受け継ぎさらに進化したワカンとスノーシューの使い方

伝統を受け継ぎさらに進化したワカンとスノーシューの使い方
こんにちは!コピーライター兼登山家の松浦です。

あなたは雪深い山の中、それも積もったばかりの雪の中を歩いたことはありますか?

美しく輝く雪景色、積もったばかりの雪は、歩いていてもひんやり冷たく本当に心地よいものです。しかし、一歩歩くたびに膝の下までめり込むためものすごく歩きづらく、かなりの体力が必要です。

レジャーで訪れた観光客や登山家はそれを承知で雪景色の中歩いているので問題ありません。ただ、あなたはこんな風に不思議に思ったことはありませんか?

「雪の降る地域で暮らす人々はどうやって外を歩いているんだろう?」

毎日の生活の中、雪が積もる道を脚をめり込ませながら歩くのはあまりにも大変。お年寄りが住む地域も多いので生活に支障をきたしてしまいます。

もちろん、スノーモービルやソリを最大限活用しているでしょうが、それでも全く歩かないわけにもいかないでしょう。

では、雪国に住む人々は雪の中をどうやって歩いているのか?実は古来より、雪国に住む人々に伝わってきた伝統の道具があるのです。

それがワカンです。近年ではワカンが改良されて、より軽くより丈夫により使いやすくなっています。

また、海外のスノーシューという、よりレジャー用に近い道具も知られるようになりました。

どちらも雪の中をより快適に歩くための道具ですが、それぞれ特徴があります。

もしあなたが雪山登山をより快適に楽しみたいのであれば、ワカンとスノーシューのどちらかは必ず必要になります。

今回の記事では、そんなワカンスノーシューそれぞれの特徴、使い方等を解説します。

どちらにするかはあなたの好みや山行スタイル次第、お好きな方をどうぞ!

ワカンとスノーシューの使い方1 スキーに青春を捧げた私

本日2017年4月8日。

平地ではすっかり春モードで、街ゆく人々のほとんどはコートを脱ぎ春らしいスタイルです。

その一方で、標高の高い場所ではまだまだ雪がわんさか積もっています。

雪解けの季節はもう少し先です。

特に、2000m級以上の山に登る人は雪山登山スタイルが必須です。

雪山登山が大好きな私は、まだまだ楽しめます!ワクワクしますね!

ただ、スキーやスノボを楽しめる季節は、さすがに過ぎ去ってしまったようです。

仕方ありません。また来年の楽しみに取っておくことにしましょう・・

ところで、あなたはスキーやスノボに代表されるウィンタースポーツをしますか?

雪山登山が大好きな私。当然、ウィンタースポーツも大好きです。とはいっても私がやるのはスキーだけですが。

実は私、大学の頃にスキー部に所属していました。上下関係の厳しいバリバリの体育会系です。

そして運動部であるため、シーズンオフの時期のトレーニングはかなり大変でした・・おかげで基礎的な体力がつき、今の登山にかなり役立っていますが。

大学を卒業した後も時々友人たちとスキーによく行きました。
大学の時は、あまりスキーを楽しむ余裕がありませんでしたが、友人たちと行くスキーはのんびりと滑ることができ、そこで心の底からスキーを楽しむということができたように思います。
冬場の防寒着、あなたはどんな服装をしますか。

ロングコート
ジャンバー
ジャケット
ダウンジャケット
などなど・・

平地ではいろんなタイプの防寒着があり、あなたも自分に合った防寒着をオシャレに楽しんでいる事でしょう。

もちろん私もです!

私は仕事ではロングコートを愛用しています。

仕事着はスーツなので、その上からロングコートを羽織る形になります。

また、プライベートではジャンパーを着たり、ジャケットを羽織ったり、その時の気分に応じていろいろとおしゃれを楽しんでいます。

そして実は、山でもオシャレを楽しんでいます!

最近は、登山用の服もオシャレなものがあり、登山ショップに行くとオシャレな登山服についつい目移りをしてしまいます。

もちろん、オシャレだからといって登山服としての機能を犠牲にしているわけではありません。

ファッショナブルでありながら、むしろ登山服としての機能が格段に向上しているものもあります。

やはり「山ガール」という言葉が流行するくらいに、登山が女性にも浸透してきていることも影響しているのかな?と思います。

ただ、いくらオシャレな登山服が発売され、多種多様な登山スタイルが生まれようとも、これだけは変わらないだろうというものもあるのです。

それは雪山登山の主役ともいうべきシェルジャケットです。

ワカンとスノーシューの使い方2 新雪を歩く難しさ

ところで、スキーの時も登山の時も同じく苦労するのが、フカフカの新雪を通る時です。

基本的にスキー場では、雪が降っても、メインのスキーコースは重機でしっかりと固められるので、新雪を滑ることは滅多にありませんが、登山ではそんなフカフカの新雪の中を歩くことはよくあります。

歩く度に雪の中に脚が膝まで埋まるのでなかなか前に進むことができず、体力の消耗もかなりのものです。

また、うっかり雪庇の方に行ってしまうと崖から真っ逆さま!ということもありうるので、本当に注意が必要です。
言うまでもなく、雪山登山は極寒の山の中を歩くもので、その気温は、地域にもよりますが概ね氷点下5度〜10度、氷点下25度まで下がることもあります。

通常は、それだけの極寒の中を人が生きていくことはできません。

もちろん平地でも、北海道の旭川などは氷点下25度まで下がる時期もありますが、その分家の中は強力な暖房が効いています。家の中は暑いくらいだそうです。

しかし、氷点下25度の山の中を歩く場合、もちろん暖房器具などありません。

外からあなた自身を温める手段が何1つないのです!

湯沸し用、料理用のストーブはあるでしょうが、それであなたの体を温めるにはあまりにも役不足です。

唯一暖かい料理や飲み物を飲むと言う手段があるくらいです。

つまり、人が生きていけないくらいの極寒の中、山を登るには、極めて保温性と防寒性の高いアウターが絶対に必要なのです!

それがシェルジャケットなのです!

ワカンとスノーシューの使い方3 ワカンとスノーシューの歴史

そんな深い雪の中を、脚を埋めることなく歩くための登山道具をあなたは知っていますか?もしあなたが東北や北海道出身ならば、もしかしてご存知かもしれません。

そうです!雪深い地域では、古来よりそういう道具が存在していました。

今ではさらに洗練されたものに生まれ変わり、登山道具としても大活躍しているのです。

その道具を総称して「カンジキ」と言い、数種類存在するカンジキの中の1つに「輪カンジキ」があります。これです↓
輪カンジキはやがて「ワカン」と呼ばれ、現在それが一般名称となって登山ショップに並んでいます。輪カンジキは竹でできていましたが、現在登山ショップで売られているワカンはより軽量で丈夫なアルミ製です。また、登山靴に装着しやすいように工夫されています。

これがそのワカンです↓
また、ワカンと同様の使い方をする雪山道具も存在し、それを「スノーシュー」と言います。これは主にアメリカで発達した雪山道具です。

これがスノーシューです↓
先ほども言ったように、このワカン、スノーシューは雪深い地域の登山では非常に有効・・いや場所によっては必須と言ってもいいでしょう。
シェルジャケットの防寒性、保温性の高さは、まさに驚愕の一言です。

仮に、あなたが真冬の雪のちらつく夜にTシャツ1枚+シェルジャケットと言うスタイルでコンビニへ買い物に出かけたとしても、あなたは全くといっていいほど寒さを感じることはありません。

シェルジャケットの中にもう一枚ちょっと分厚めのロングTシャツでも着込めば、外で一晩過ごすことすら可能でしょう。

しかも、登山ショップで取扱うシェルジャケットのほとんどがゴアテックスの素材を採用しています。

つまり、外からの雨や雪などの水分を完全にシャットアウトし、同時にあなたの体から発散する水蒸気を外に排出し蒸れを防ぐという機能を有しています。

ゴアテックスについてはこちら

登山用レインウェアに欠かせないゴアテックスとは?

いろんな機能を紹介しましたので、まとめるとこうなります。

●極めて高い防寒性、保温性
●外からの水分を完全シャットアウト
●内からの蒸れを排出


雪山登山を行う者にとってまさにパーフェクトと言えるジャケットなのです。

ワカンとスノーシューの使い方4 ワカンはどう使う?

ただ、このワカン、スノーシューが役立つ場面は真冬でも限定されます。

これらを実際に履いて歩くのは、比較的平坦な新雪の多い登山道です。

傾斜のある登山道では12本爪アイゼンを履かなくてはならず、むしろ邪魔になってしまうケースもあります。

ワカンの場合、12本爪アイゼンを装着したままでも使えるので、ある程度の傾斜でも使用可能ですが、スノーシューの場合はアイゼンを外さなくてはなりません。

スノーシューの底面に滑り止めのギザギザが付いていますが、傾斜のある雪山の登山道では気休め程度にしかなりません。

私はワカンもスノーシューも使用経験がありますが、個人的にはワカンがベターだと思っています。その理由がこれです。

スノーシューよりも軽量
アイゼンを装着したままの使用が可能
スノーシューよりも安価

もちろん、スノーシューも優れた登山道具ではあります。しかし、山が多く平坦な場所が少ない日本の山には、日本発祥の道具が最も適しているということなのかもしれません。

ワカンの装着の仕方はこちらをご覧いただければ、詳しくわかります↓
もしあなたが雪深い地域での雪山登山を志すならば、1度ご検討ください。

ワカンとスノーシューの使い方4 スノーシューはどう使う?

一方、スノーシューはどうでしょうか?


[あなた]
これまでの話からすると、スノーシューよりもワカンの方が優れているわけでしょ?じゃあ、スノーシューの解説はいらないのでは?



いえいえ、そんなことはありません。確かに私はスノーシューよりもワカンの方が好きですが、登山スタイル次第ではスノーシューの方が優れている点だってあります。

スノーシューの優れている点、それは平坦な雪道のトレッキングならば断然歩きやすいというところです。

もともとワカンは急峻な山坂が多い日本で発展した道具です。日本ではワカンが使いやすいのは当然といえば当然かもしれません。

一方、スノーシューは平坦な雪道が多いアメリカやヨーロッパで発展した道具です。そのため、日本の雪道でも、主に雪道のトレッキングを主要目的とした山行スタイルならば、スノーシューをオススメします。

スノーシューの装着の仕方はこちらです↓
ワカンもスノーシューも優れた道具です。ちゃんと使いこなせば、あなたの快適登山に一役買うことでしょう!

ソフトシェルとハードシェル6 購入の参考に

お待たせしました!ではここで、ソフトシェルジャケットとハードシェルジャケットを紹介します。


|ソフトシェルジャケット
モンベル クロスランナー ジャケット Men’s
全面にストレッチ性に優れた素材を使用することで、高い運動性と体にフィットするスリムなシルエットを両立したジャケットです。前方からの冷たい風をブロックしつつ、ウエア内の蒸れを効果的に放出します。(価格 9000円+税)


モンベル クロスランナー ジャケット Women’s
全面にストレッチ性に優れた素材を使用することで、高い運動性と体にフィットするスリムなシルエットを両立したジャケットです。前方からの冷たい風をブロックしつつ、ウエア内の蒸れを効果的に放出します。(価格 8500円+税)


モンベル パウダーシェッド パーカ Men’s
ストレッチ性と、防風・保温性を高い次元で兼ね備え、ウインタースポーツに最適なパーカです。素材が持つストレッチ性とひじ部分に採用した立体裁断により、抜群の運動性を実現。ウエア内の熱気を素早く放出可能なスムースピットジップや、細かなフィット感の調節が行えるトライアクスルフードなど、アウターとしての機能を多数備えています。
※縫い目に防水処理は施していません。(価格 17000円+税)


モンベル パウダーシェッド パーカ Women’s
ストレッチ性と、防風・保温性を高い次元で兼ね備え、ウインタースポーツに最適なパーカです。素材が持つストレッチ性とひじ部分に採用した立体裁断により、抜群の運動性を実現。ウエア内の熱気を素早く放出可能なスムースピットジップや、細かなフィット感の調節が行えるトライアクスルフードなど、アウターとしての機能を多数備えています。
※縫い目に防水処理は施していません。(価格 16500円+税)


|ハードシェルジャケット

モンベル 3in1 フォールライン パーカ Men’s
アウター
インナー
単体でも使用できるインナーを備え、季節や気温の変化に応じて3通りの使い方ができる汎用性の高いパーカです。独自の防水透湿性素材を採用したアウターは、単体で一枚地の軽快なアルパインウエアとしても活躍。エクセロフトを封入したインナーは、汗や湿気に濡れても高い保温力を維持します。アウターとインナーをセットすれば、優れた防水透湿性と抜群の保温性により、冬季登山やスノーアクティビティ全般で活躍する一着です。(価格 27800円+税)


モンベル シャルモパーカ Women’s
全面に保温性・速乾性に優れたエクセロフトを封入した、スノースポーツに最適なパーカです。シェル素材に高い透湿性を誇る独自の防水透湿性素材を使用し、蒸れにくく快適な着心地を実現。リフト券の収納に便利な左袖のポケットなど、スノースポーツに必要な機能を備えています。(価格 20000円+税)

以上、ここでご紹介したソフトシェルジャケット、ハードシェルジャケットはほんの一例です。他にも多数ありますので、是非登山ショップに行って実際に試着してみてくださいね!必ずあなたにとってベストなものがあるはずです。

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