2021.06.21

雪山最大の脅威からあなたの命を守る雪山装備とは

雪山最大の脅威からあなたの命を守る雪山装備とは
こんにちは!コピーライター兼登山家の松浦です。
新緑の季節や紅葉の季節に多くの登山客が訪れる山も、雪山の季節になるとほとんどいなくなる・・・

まあ、そうですよね。雪山の季節になると、多くの山小屋は閉鎖され、登山道は閑散たる雰囲気を醸し出します。

なぜなら雪山はレジャー向きではなく、人が生きるにはあまりにも厳しい世界であるからなのです。

山はすっぽりと雪に覆われ、登山道、樹木、何もかもが真っ白に雪化粧された世界。

その世界は思わず目を細めてしまうほど全てが光り輝いており、まるで天国に迷い込んだかのように美しいのですが、その反面、春夏秋の山とは比較にならないほどの危険が数多く潜んでいるのです。

登山家を滑落の危険に陥れる雪庇、容易に人を生命の危険にさらす極低温、春夏秋の登山道を全く別のもの多くのに変えてしまう積雪・・・

中でも、雪山登山に挑む登山家が最も気をつけなくてはならない、いや、いくら気を付けていても100%防ぐことは不可能な雪山最大の脅威。

そうです!雪崩です。

雪崩に遭遇し命を落とした登山家は数知れず。
そんな中、雪崩を回避しようと様々な方法で観測が行われ、雪崩についての研究が続けられてきました・・・が、
それでも神出鬼没な雪崩、未だ100%回避する方法は存在しません。

ではどうするか?

100%の回避が不可能・・・それならば、万が一雪崩に遭遇してしまった時、いかにして生き延びるか!その考えをもとにある道具が考案されたのです。

その道具は、今や雪山での装備としてなくてはならないものとなっています。

私自身、かつてその道具を装備していたおかげで雪崩から生還することができた過去を持っています。今こうしてあなたにこの記事を書いているのもその雪山装備のおかげであることは間違いありません。

今回の記事では、そんな雪崩の発生原因、回避方法、雪崩から生き延びる雪山装備、そして私がいかにして雪崩から生還したかをあなたに解説します。

もしあなたが雪山登山に挑戦するならば、まずはこの記事を読んでください!

雪山での事故を1件でも減らすために、そして何よりあなた自身のために・・・

それではどうぞ!

あなたの命を守る雪山装備1 雪山登山と雪崩

あまりにも美しい姿で私たちを楽しませてくれると同時に人を寄せ付けない聖域と化す雪山。

あえてそこに足を踏み入れようとする登山家は、己の身を守るために、雪山についての様々な知識を身につけ、雪山特有の様々な道具を準備すると同時に、比較的積雪量の少ない雪山から経験を積み、そこで徐々に雪山登山技術を身につけるのです。

そうして、積雪量が多い山での本格的な雪山登山が可能となるわけです。

かつて私も雪山登山の技術を身につけるためにその道を辿りました。

数年のブランクはあるものの、今でも、人一倍の雪山登山の知識と技術、そして経験を持っていると自負しております。

そんな雪山のエキスパートである私が「雪山で最も恐怖を感じる危険は何か?」と問われたならば、迷わず雪崩と回答します・・・
ようやく気持ちの良い季節になりましたね♬
この記事を書いている現在、2017年(平成29年)3月30日、まさに春本番です。

昨日までちょっと肌寒かったのですが、今日出勤のために玄関を出た瞬間、フワッと心地よい風が
吹き抜けていきました。

「今日も仕事がんばるぞっ!」

そんな気分にさせる心地よい春の風でした♬

そして登山にも最適な季節です。
ほんの1か月前までは完全防寒の雪山登山スタイルでしたが、今はもうそのスタイルだとちょっと大げさです。

もちろん油断はできませんが、春を意識した登山スタイルでも行けそうな気候になってきました。

私自身は雪山登山が大好きですけどね 笑

そんな春の登山でも、やはりこの季節特有の注意点はあります。

まず、雪崩です。よほど雪深い山でないと縁のないことと思われがちですが、春の気温となり積もっていた雪が溶けやすくなっているのです。

ほんのちょっとした雪への振動がきっかけとなって発生する雪崩。

当然、雪解けによる雪崩の発生はこの時期多発します。残雪の深い山に行くときは十分に注意する必要があります!

そんな雪崩についてはこちら

雪山最大の脅威からあなたの命を守る雪山装備とは

その他にも春特有の注意点はありますが、ここでは特に日焼けの防止について解説します。
それでも夕方4時くらいになると、空腹で集中できなくなってしまいます。で、結局またコンビニへ直行し好物のスナック菓子やチョコを購入。

帰宅後は、夕食をきっちり食べ、しかもおかわりまでしてしまいます・・・

そんなに食べてるとやはり食費は気になってしまいますが、それはどうしようもありません・・

それよりも気になるのは体重!さぞ増えていることだろうと昨日、恐る恐る体重計にのってみました。
あまり見たくありませんが、やはり体調管理は大事です!で、体重計の数値はというと・・・

全く増えていない!どころかなんと少し減少!しているのです!!

たまに、いくら食べても全く太らないといううらやましい体質の方がいらっしゃいますが、残念ながら私はそんな体質を持っていません。

食べれば食べた分だけ脂肪は蓄積され、それはしっかりと体重にも反映されます。

おそらく、私を含めた多くの方がそういう体質ではないでしょうか?

というよりも人間の身体はエネルギーを脂肪として蓄積するようにできているので、当たり前なのですが。

では、なぜ普段よりも食欲が旺盛で、しかも本能の赴くまま食物をむさぼっている私の体重が増えないどころか、むしろ減っているのか?

これには御多分に漏れず、やはり登山が大いに関係しています。

以前、ダイエットについて記事を書いたことがありますが

ありとあらゆるダイエット法の頂点に立つ登山という方法

それとはまた別の視点でダイエットについて解説していきますね。

あなたの命を守る雪山装備2 雪崩の恐怖

言うまでもなく雪山には多種多様の危険が潜んでいます。

それを未然に防ぐため、あるいは冷静に対応するために数々と雪山登山道具があり、それらを適切に装備し、使うことができるならば、雪山も安全に登ることができます。

しかし、雪崩は別です。一旦雪崩に巻き込まれてしまうと、どんな雪山登山道具を持っていても、どんなに登山技術があろうとも、どれだけ経験を積もうとも極めて高い確率で命の危険に晒されてしまうのです。

先人たちの経験により、ある程度はどういうときに雪崩が発生するか、どういう地形で雪崩が発生しやすいか、何が起こると雪崩が発生するかの予想することはできます。

しかし・・・です。

未だに完璧な天気予報が不可能であるように、雪崩の発生を100%完璧に予想し未然に防ぐことなど不可能なのです。

いつ発生するかわからず、もし巻き込まれると助かる可能性は極めて低い!

それが雪崩なのです。
そんな厳しい雪山の環境。歩行するにしても特殊な道具、そして技術が必要になります。

今回は、雪山の歩行で必ず必要な道具の1つであるアイゼンについて解説します。

アイゼンとは、登山靴のソール部分に装着する、金属製の鋭い爪を備えた特殊道具。すなわちこれです↓
まるでライオンか狼の牙のように鋭い歯が数本生えたかのようなアイテムです。
この見た目から、このアイゼンを何に使用するかは容易に想像できると思います。

そうです!氷や氷化した雪の上を歩く際に滑り止めとして靴底に装着するものです。

この写真のアイゼンは12本爪のタイプですが、他にもこれだけの種類が存在します。

・4本爪(軽アイゼン)
・6本爪(軽アイゼン)
・8本爪
・10本爪
・チェーンタイプ
それぞれ解説しますね!

あなたの命を守る雪山装備3 雪崩を知ること

まず軽アイゼンです↓
登山靴のソール部分に装着するのは、どのアイゼンも同じですが、先ほどのアイゼンと比較すると明らかに爪の数が少ないことがわかります。実際にこのアイゼンの爪は4本です。

雪面歩行での滑り止めという役割を果たすことに変わりはありませんが、これで雪山登山を登ることは不可能です。

基本的に軽アイゼンは、雪のない季節の、標高の高い場所の残雪で使用するタイプのものです。
本来雪の降る季節ではない春夏秋でも、標高が高い場所では雪が残っています。登山道で残雪があると、どうしてもそこを通らなくてはなりません。そんな時に、この軽アイゼンが活躍する!というわけです。

比較的小さくて持ち運びも楽なので、ザックの片隅に入れておくと、いざという時に重宝します。

ただしこの軽アイゼン、雪山登山では全く役に立ちません。雪山登山ではザックに入れる必要すらないと考えてよいでしょう。
・・・とはいえ、私はあなたに「だから雪山登山はやめなさい」と言いたいわけではありません。

確かに先ほども言ったように、何の前触れもなく突然発生するかのような雪崩もあります。

ただ、実はどんな雪崩もある程度の予想は可能であり、雪崩についての知識があれば、雪崩の発生しそうな斜面を避けることも可能なのです。

例えば先日、栃木県那須で雪崩により高校生数名が犠牲になるという痛ましい事故が発生してしまいました。登山家として本当に心が痛みます。

ただこの事故、ニュース等で事故の状況について詳しく報道されていましたが、そこから判断すると、もしかしたら避けることができた事故だったのではないか、とも考えられるのです。

もちろん現場にいたわけでもない私が事故についてどうこう言うのは愚の骨頂ですし、誰を責めるつもりもありません。

ただ、雪面の状況が報道の通りならば、事故のあった斜面は雪崩が起きやすい斜面であると判断することができるものであった可能性が高いのです。

「雪崩についてよく知ること」

これが最も重要なことだと思うのです!

そこで、今後雪山を事故現場などにしないために、そして1人でも雪崩による犠牲者を減らすためにあなたに雪崩について詳しく解説します。

あなたの命を守る雪山装備4 改めて雪崩とは

雪崩は大きく3つの種類に分けることができます。

●吹雪で発生するもの
●面発生表層雪崩
●点発生表層雪崩

雪の質や積もり方や雪崩のメカニズムごとに区別されています。それぞれ解説していきますね。


|吹雪で発生するもの
天候が激しく変化する雪山では風が吹くと吹雪となり、積もる雪の層をを厚くしていきます。

ただ、積もる雪がいつも同じ質の雪であることはあり得ません。

当然、積もる雪には強弱があり、強い雪は強い雪層を作り弱い雪は弱い雪層を作ります。つまりこういうことです↓

●強い雪・・・雪同士の結合が強く溶けにくい。積もれば頑丈な雪層を作る。
●弱い雪・・・雪同士の結合が弱く、簡単に溶ける。積もってもすぐに崩れる雪層となる。


雪の強弱というのは雪同士の結合の強さを表し、結合が強ければ、頑丈な雪層ができます。頑丈な層は、崩れにくく雪崩も起きにくくなります。

つまり・・・です。

弱い雪層の上に強い雪層が重なり、そこに吹雪がぶつかるとどうなるか?

土台が弱いため、上の強い雪層は簡単に崩れ、それが雪崩となるのです。

例えば「ジェンガ」を想像してみてください。
遊んだことがあるあなたはわかると思いますが、下の方の積み木ばかりを抜いていくと上の方がグラグラし簡単に崩れてしまいますよね?

これと同じように、土台が弱い雪層であるためにグラグラになった上の強い雪層に、強い吹雪がぶつかれば簡単に崩れ、雪崩となってしまうのです。ちょうどジェンガが崩れるように。

これが、最もよくある種類の雪崩であり、雪崩の発生する予測を極めて困難なものにしている理由でもあるのです。


|面発生表層雪崩
先ほども言ったように、雪は気象の変化の影響を受けて強い雪層と弱い雪層に分かれます。

たとえ同じ気象条件のもとで同じ質の雪が積もったとしても、積雪の位置が異なるため雪の温度が異なることがあります。

温度が異なる雪は結合しにくく、そこで強い雪層と弱い雪層の境界線が生まれます。

温度の差が大きくなれば境界線も大きくなり、ある一定ラインを越えれば、雪はその境界線で寸断されて雪崩となって落ちていきます。

これが面発生表層雪崩です。


|点発生表層雪崩
強い寒気によってサラサラした雪ばかりが積もると、雪同士は結合しません。

一般にパウダースノーと言われる雪のことです。

サラサラしているため、積もっても吹雪が吹けば簡単に舞い上がり雪崩となります。砂漠の砂嵐に似ているかもしれません。

これが点発生表層雪崩です。比較的規模が小さい雪崩になりやすいという特徴があります。

|弱層テスト
あなたがこれから登ろうとする雪山の斜面が、雪崩になりやすいかどうか。
実はそれを確かめる手段があるのです。それが弱層テストです。

弱層テストの手順は以下の通りです。

1.比較的安全な雪の斜面を選ぶ
2.雪の斜面に直径30cmほどの円(四角でもよい)を描く
3.描いた円の周囲を掘り、30cm〜50cmくらいの円柱を作る
4.円柱の側面を軽く押す、持ち上げるなどして、簡単に円柱が剥がれたら雪崩が発生しやすい斜面であることがわかる

雪崩はいつどこで発生するかわかりません。積雪の多い山を登る時は必ず実施するようにしましょう!

あなたの命を守る雪山装備5 雪崩が脅威である理由

数ある雪山の危険の中でも、雪崩が最も恐ろしいものであることはお判り頂けたと思います。

では、あなたはなぜ雪崩が恐ろしいか、なぜ簡単に人の命を奪うのか、ということはお判りでしょうか?

もしかしたらあなたは、雪崩についてこのように思っているかもしれません。

そこで、もしあなたが雪崩に遭遇してしまった場合、あなたの命はどのように奪われるのかをリアルに想像していただくために、かつて、私が遭遇した雪崩の体験をお話します。

あなたの命を守る雪山装備6 私の雪崩体験記

現在私は雪山登山の真っ最中。

あたり一面真っ白な雪の世界で、言うまでもなく極寒の地です。

人が生きていくにはあまりにも厳しい環境ですが、一面真っ白な世界と上を見上げれば真っ青な空。

本当に美しい世界です。「聖域」とはまさにこのような世界のことをいうのかもしれません。

前日の大雪の影響で自分の背丈以上の雪が積もっており、登山道は完全に隠れています。

周りの木々を頼りになんとか歩を進めているような状態です。

1時間ほど歩き、少し開けた場所に出たので、そこで休憩することにしました。

雪で隠れた丸太を見つけ、ササッと雪を払って腰を降ろし、フーっと一息。

おもむろにザックからテルモスを出し、熱湯に近い熱さの湯をコップに注いで、ズズズゥー・・・

「うまいっ!!」

こう言う時に飲む熱々の湯は本当に格別です!

湯を飲みながら、そこから見える真っ白な美しい世界を楽しんでいたその時でした・・

上の方からドッカーンという大音響があたり一面に響き渡り、ものすごい勢いの突風に襲われ、私は吹き飛ばされたのです!

一体何事だ!?となんとか身体を起こしたのですが、その次の瞬間、眼と鼻、そして口に弾丸のように雪が飛び込んできて、上からものすごい圧力で体が地面に押さえつけられたのです。

そこから身体を持ち上げられ、地面に叩きつけられ、を何度も繰り返しながら斜面をものすごい勢いで流されたのです。

なんとか流れは止まったものの、全身を何度も地面に叩きつけられた影響で頭は朦朧とし、そして口や鼻の奥深くまで雪が詰め込まれたためなかなか雪を吐き出すこともできず、その間呼吸もできませんでした。

幸運なことに、手が動貸すことができたので、口の雪を手で搔き出し、なんとか呼吸を確保することができました。

フーッと息をついて、なんとか落ち着きは取り戻したものの一体自分がどうなってしまったのか全くわかりませんでした。

いや、それよりもここからどうすべきなのか・・一体ここはどこなのか、あまりにもわからないことが多すぎて、その場から動くことに若干の恐怖を感じていました。

もしかしたら崖ギリギリのところにいるのでは?
動いた瞬間、崖から真っ逆さまに落ちるのでは?

そんな思いがよぎりましたが、ずっと雪の中に埋もれているわけにもいきません。

勇気を振り絞って、日が差す方向の雪を恐る恐るかき分け、なんとか顔を出すとそこは・・・一面雪の平原、雪以外の何もない世界が広がっていました。

ゆっくりと体を起こすと、腕と脚に若干の痛みを感じるものの歩けないほどではない。

しかし、ほんの2〜3分前まで手に持っていたテルモスや身につけていたサングラス、帽子、ピッケル、ウエストポーチそしてザックさえも私の目の前から消え去ってしまっていました。

慌てて探し出そうと脚を一歩踏み出した瞬間、ハッと気づきました。

もし、私が居るここが雪庇だったら一歩歩いた瞬間に崖から真っ逆さま!

そこでもう1度あたりを注意深く見渡し、そして自分の足元をしっかりと確認し、周りの木々も確認。

「よし!これなら大丈夫!」

改めて一歩を踏み出し、自分の荷物を探し始めました。

10分ほど探すと、約20m先の木の枝に引っかかった私のザックを発見!

その後、その近くでウエストポーチも発見!ウエストポーチには貴重品が入っていたので少なからずホッとしました。

その他のものも探しましたが、20分ほど探してから再び全身が痛み始めたので断念。

諦めて下山しました。

下山した次の日、腕と脚が痛むので、念のために病院で診察を受けましたが、特に異常は見つからず「打撲」という診断結果をいただきました・・・
ピッケルは、その形状から単に杖のように使用しても十分使用できますが、やはりより正しい持ち方を覚えてこそ、さらなる効果を発揮させることができます。

特に雪の急斜面を登る時、ピッケルはその効果を最大限発揮させることができます。

その持ち方をここで解説いたします。

まず、比較的平坦な登山道の歩行時には、カラビナホールあたりを手のひらで包むような感じで持ち、親指と人差し指でつまむように持ちます。この時、ピックを前方にしましょう。
スピッツェを地面に刺しながら歩くと、杖代わりになって歩きやすくなることもあります。ピッケルはこの持ち方が基本となります。

雪の急斜面を登る時は、このように持ちます。
このように持つことによって、ピックを雪の斜面に突き刺しやくなります。雪の斜面を登る時は足だけで登ることはできません。ピックを斜面に突き刺して身体を保持して登る必要があるのです。

このようなスタイルになります↓
また、雪の斜面が非常に滑りやすいということは、あなたもよくお分かりのはずです。スキーやスノボ、ソリなどはその特性を存分に生かしたスポーツですよね。

登山でも素早く斜面を降りるために、お尻で滑ることがあります。この時、ピッケルがブレーキの役割を果たすのです。こんな風に↓
また、うっかり尻餅をついてしまってそのまま斜面を滑り落ちてしまったという時は、このピッケルでブレーキをかけて身体を止めなくてはなりません。滑った先が崖だとそのまま滑落してしまうためです。

比較的安全あ雪の斜面でピッケルでブレーキをかける練習をしておくことをオススメします。

あなたの命を守る雪山装備7 雪崩から生還した私

当時、私が体験した雪崩は比較的規模が大きいものでありましたが、私が流された斜面が緩やかだったこと、そしてヘルメットをかぶっていたことが幸いし、大事には至りませんでした。

かなり運が良かった方だったと思います。

もし、雪崩に流されて居る最中にヘルメットが外れてしまっていたら・・体と共に頭も叩きつけられておそらく失神していたはずです。

そうなると、誰かに助けられることなくそのまま低体温症を発症し最悪の場合、命を落としていたでしょう。
アイゼンを装着した時の歩行は、フラットフィッティングが基本です。

フラットフィッテイングについてはこちら

プロ登山家と初心者の違いはちょっとした歩き方のコツにあった!

なぜなら、フラットフィッテイングで歩くことによって、アイゼンの爪を効率よく雪面に突き刺し、アイゼンの滑り止め効果を遺憾無く発揮することができるのです。

こちらをご覧ください↓
この写真では、アイゼンに①〜⑫までの爪があり、この中で歩行で使用する爪は③〜⑫になります。

③〜⑫の爪をしっかりと雪面に突き刺すイメージを持って歩行することが非常に大切です。

①、②の爪は、急斜面の雪面を登る時に使う爪です。
また、アイスクライミングでは主に①、②の爪を垂直の氷壁に引っ掛けてこのように↓登っていきます。
いずれあなたも使う時が来るかもしれませんね♫

あなたの命を守る雪山装備8 雪崩が発生しやすい斜面は?

気象条件に大きく左右される雪崩の発生。そのため雪崩の発生を予測することは非常に困難です。

しかし、いつ雪崩が発生するかがわからずとも雪崩が発生しやすい斜面を知ることはできます。

なぜなら、雪崩が発生する斜面は何かしらの特徴を有しているためです。

あなたの命を守る雪山装備9 樹木のない斜面で雪崩注意

雪崩はあまりにも強力なため、斜面にある何もかもを押し流していきます。

私もあなたも、そしてそこに存在する樹木もです!

雪崩が発生しやすい斜面に樹木が育つことはなく、そこは開けた斜面となります。

つまり、周囲が樹木で密集しているにもかかわらず一部だけ開けた斜面があれば、そこは要注意ということになります。

あなたの命を守る雪山装備10 雪崩から生還ビーコン

仮にあなたが単独で雪山登山に挑戦するとしても必ず装備してほしいもの、それがビーコンです。

ビーコンとは小型の電子機器であり、このように定義されています。

”積雪時における登山や山スキーなど、雪崩に遭遇する危険のある場合に携行する小型の機器であり、電波の発信及び受信が可能である。同行者が雪崩に巻き込まれて雪の中に埋没してしまった場合、埋没した人が携行しているビーコンから発信される電波を救助者のビーコンで受信することにより、埋没した人の位置を探索できる。(Wikipediaより)”

機能はトランシーバーによく似ています。つまり、もしあなたが雪崩に遭遇し雪の中に埋没してしまった場合、1秒でも早くあなたを救い出すためにこのビーコンを身につけなくてはならないのです。

雪崩遭難者の救出は時間勝負!早ければ早いほど命が助かる可能性は高くなります!

あなたの命を守る雪山装備11 雪崩を知ることで回避

先ほどもお話ししましたが、私が今回雪崩についてあなたに解説したのは、あなたに「山は危険だからやめなさい」と言いたいからでは決してありません。

もちろん雪崩は恐ろしいし、簡単に人の命を奪う最強の災害です。

しかし、あなたが雪崩についての知識を持ち、雪崩から生還する準備をしていれば、雪崩など恐るるに足りません!

たとえ万一の事態が発生しても、あなたが持つ雪崩についての知識、雪山装備はそのままあなたの命を救うことになるのです。

【あなた】
雪崩に発生ポイントがわかっていたためにそこを避けることができた!!

【あなた】
運悪く雪崩に遭遇してしまったが、ビーコンを身につけていたために素早く救助された!


実際にそんなことが起こるのです!

そして、何よりも雪山の危険を「知る」ことで、雪山に対する恐怖を取り払い雪山での登山を快適に楽しむことができるのです!

雪山は、知識、経験、技術、そして準備が整っていれば最高に美しく楽しい世界!!そんな世界をぜひ体験してください!

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