2021.06.15

ウルトラライト登山を楽しむキーワード「DIY」

ウルトラライト登山を楽しむキーワード「DIY」
こんにちは!登山家の松浦です。

こんにちは!登山家の松浦です。
最近はやりの「DIY」をあなたは知っていますか?これはDo it yourselfの略語で、なんでも自分でやってみようということです。主に自宅の家具修理やちょっとしたものなら日曜大工で作ってしまおうというものです。

実はこの「DIY」登山道具でも実践が可能であり、多くの登山家が自分で好きな道具を作って愛用しているのです。



今回はそんな登山家たちの「DIY」についてお話しします。あなたのウルトラライト登山スタイルの参考にして見てください。

それではどうぞ!

道具を考案し作り出すウルトラライト登山スタイル

かつての私、つまりウルトラライト登山を知る前の私は、ヒマさえあれば登山ショップで商品を見て回り
【わたし】
おっ!これ山で使ったら楽しいだろうな!便利だろうな!


と思ったものは片っ端から購入してました。

あなたも経験ありますよね?

店に展示してあるものがやけに魅力的に見えてしまい、買うつもりがないのについつい購入してしまう・・いわゆる衝動買い、というやつです。

特に、登山道具というものは持って入ればいつか役に立つ、いざという時のために持っておくものという性格の商品も多いので「それなら買っても無駄にならないな」ということで購入しやすい・・・つまり、作話しやすいのです。

そんなわけで私の自宅には、登山関連の道具が結構揃っています。

登山家として常識的に持っておくべきものから「これ何に使うんだっけ?」というものまで様々です。

そんな私ですが、登山歴もそこそこあり、また「せっかく買ったし一応使ってみるか!」と考えることもあるので「買ってからまだ一度も使ったことない」というものは、ほとんどありません。

ただ「試しに1度だけ使ったけどそれっきり使っていない」というものはいくつかあります。

言い訳するつもりはありませんが、登山道具は実際に使ってみて初めてその有効性がわかるものなので「購入したもののやはり使わないな・・」ということがあっても仕方ない!と、かつての私は考えていました。
登山を始めた頃の私は、週末ごとに登山ショップに出向いて気に入った道具を片っ端から買い漁っていました。


[わたし]
これを是非山で使ってみたい!試してみたい!登山仲間に自慢したい!

この考え方が私の購入意欲の源でした。

このことは「ウルトラライト登山で道具を知り尽くす」でもあなたにお話ししたと思います。

今では登山ショップで登山道具を購入することはほとんどありません。登山ショップに行くことはよくありますが。

決して登山ショップで売られている登山道具が悪いわけではありません。あなたの命を直接守る商品(ロープ、カラビナ、ヘルメット、ハーネスなど)や個人レベルでの自作が極めて困難か不可能な商品(アイゼン、ピッケル、登山靴など)は必ず登山ショップで購入します。

ヘルメットについてはこちら↓
「登山用ヘルメット装着をおすすめ」

アイゼンについてはこちら↓
「雪山歩行を強力にサポート!アイゼン」

他にも雪崩に遭遇した時にあなたの位置を示すビーコン、雪山登山で必須のシェルジャケットなどはやはり登山ショップで購入するしかありません。

シェルジャケットについてはこちら↓
「極寒の中を暖かく快適に!シェルジャケット」

それ以外にも、登山ショップにはあなたの快適登山を助ける魅力的な商品であふれています。どれも素晴らしい商品です。

山の中は、日常とはまるっきり異なる世界であり、日常の世界ではありえない危険も多く潜んでいる世界でもあります。ヘタすれば命の危険にさらされることだってあります。



そんな時のため、いざという時のために役に立つ道具が1つでも多くあれば、あなたや私の命を救うことにもなる!

決して間違ってはいません。その通りです。

しかし・・・です。

そもそもあなたはなぜ山に登ろうと思うのですか?

単に高いところが好きだからですか?
山の壮大な風景写真を撮るためですか?
日頃の運動不足の解消のためですか?
一生続ける趣味を見つけるためですか?
自然の中でリフレッシュするためですか?

あなたがどんな理由で山に登ろうとも、あなたの目的のほとんどは達成するはずです。

いや、もしあなたが私に山でこんなことがしたいと相談していただけるならどんなことでも全力で応じます!

あなたの目的が達成するまで全力でお手伝いさせていただきます!

まあ、それはいいとして・・・

あなたが山に登るには、あなたの会社から与えられた貴重な休みの日を利用するか、あるいはもっと貴重な有給休暇を使うはずです。

せっかく貴重な休みの日を使って山に登るんです。

どうせなら、あなたの目的を達成させる他にもう1つ山に登る楽しみを増やしてみませんか?

それは単に登山ショップで購入するだけでは決して味わえない、しかもあなたの知的好奇心を刺激し、登頂以外の別の達成感を提供してくれる山の究極の楽しみとすら言えるものなのです!

もう1つの楽しみ・・・それは自ら道具を作り出すウルトラライト登山スタイルなのです。

あなたのウルトラライト登山スタイルに合った道具を作り出す

平地でウィスキーを飲むときは、やはりバーです。バーの雰囲気は嫌いではありません。いや、大好きです!

少し重々しい扉を開けると、客が入ってきたことを知らせる古風な鈴の音がカラカラとなり、そしてカウンターの向こう側で蝶ネクタイのマスターが静かにそれでいてよく響き渡る声でたった一言。


マスター
いらっしゃい



店には客がいることもありますが、仲間同士でワイワイと騒いでいる客は稀です。

ほとんどの客がそのバーの静かな雰囲気を楽しんでいるので、客が何人いようとその場の雰囲気が
壊されることはありません。

この静かな雰囲気に唯一許される音源、それがジャズです。

ジャズというのは、バーでウィスキーを飲みながら聴くために考案された音楽ではないか?と思ってしまうくらい、ジャズというのはバーの雰囲気に合っています。

カウンターに座りいつものウィスキーを注文します。

シングルモルトウィスキーのハイランドパーク、これが私の定番のウィスキーです。


これを定番としている理由は特にありません。

・・・いや、理由はあるのですが、残念ながら「何となく」という言葉しか見つかりません。もちろん、単純に「美味しいから」でもあるのですが。

「私にもっと語彙力があれば・・」といつも思います。

あえて表現するならば「自分の感覚に合っている」とでもいうのでしょうか。

様々なウィスキーを飲み比べて、一番私に合っているのがこの「ハイランドパーク」だと直感したのです。

適度に薄暗いバー
かすかに聞こえる他の客の声
テンポよく、そして静かに流れるジャズ
これらがハイランドパークと融合すれば、何とも言えないその場の雰囲気が完成です。

あとは、限りあるその貴重な時間を存分に味わい、そして楽しむだけ・・・

私はこの雰囲気に酔いしれる度にいつもこう思うのです。

「こんな貴重な雰囲気を味わえる場は他にはたった1つしかない。」

先ほども言ったように、それが、山のテント泊の夜なのです。
先ほど、私は登山ショップで道具を買うことはほとんどないと言いました。

なぜか?

「山で使う道具はこれまで私が衝動買いしてきたもので十分事足りているから」という理由もあります。

でも、最大の理由はホームセンターや100均で安く材料を購入し自分の好きなようにアレンジした道具を作り出すからです。

私はこれまで数多くの山に登ってきました。登山の経験値は人一倍と自負しています。

その経験をもとに登山ショップで扱う道具と似たものを自作してしまうのです!もちろん登山ショップの商品をさらに自分専用に改良することもあります。

自分のウルトラライト登山スタイルに合った道具を作り出し、もしくは既存の道具を完了し登山で使いこなす!

そうです!これがもう1つの山に登る楽しみの正体です。

道具を作り出す、改良すること自体も大いなる楽しみの1つですが、自分が作り出した道具や改良加えた道具を実際に山で使ってみることもまた大きな楽しみです。

自分の自作の道具がうまくハマり、山で大活躍した時の快感と達成感は、もはや登頂した時の達成感に匹敵します。

そして、それはあなたのこれからの登山人生を共に歩む相棒が誕生する瞬間でもあるのです!

私もこれまで数点の登山道具を自作してきました。

・アルコールストーブ「これであなたも山の料理人!ストーブ」を参照
・ストーブ用の風防
・ウエストポーチ
・コッヘル
・釣竿
・浄水器
・小物入れ
・ナイフの研ぎ石
 などなど・・・

残念ながら現在画像の準備がないので、ここであなたにお見せできないのですが、後日コンテンツであなたにご紹介いたします。



この中には、1から作ったものもあれば従来品を修繕、改良したものもあり、また山にある木を使って突発的に自作したものもあります。


[あなた]
でも、自分は不器用だから、登山道具なんてうまく作れないよ・・・

実は私自身も決して器用な方ではありません。せっかく作ってもうまくいかない場合もあり、やっと作ったはいいもののほとんど役に立たなかったりする場合もあります。

そりゃあ、登山ショップで売られているテストを重ねた商品にはかないません 笑

ただ、うまくいかなかった場合も私はこう考えます。


[わたし]
なぜうまくいかなかったんだろう?どうやったらうまく作れるかな?あるいはもっとシンプルにできないかな?

そもそもいくら自分しか使わない遊び程度の道具を作り出すにしても、決して簡単なことではありません。うまくいかなくて当たり前!じゃあどうしたらいいのか?くらいの気持ちでちょうどいいと思っています。

不器用を自覚しているあなたも気にする必要は全くありません。むしろ何回か道具を作るうちに手先が器用になっていくかもしれません。

「道具を作り出す楽しみ」

これはもしかしたら、あなたも経験があるのではないでしょうか?

その経験とは、子供の時にプラモデルを作った経験のことです。

ちなみに私も子供の頃、数多くのプラモデルを作りました。初めて作ったプラモデルは「カウンタック」という当時流行ったスポーツカーでした。

「カウンタック」皮切りに他の車や戦車、戦闘機、戦艦などを作り続けました。中でも夢中になったプラモデルは「ガンダム」でした。いわゆる「ガンプラ」です。
もちろん登山道具には、プラモデルのように説明書や設計図、決まった部品などありません。

その分プラモデルよりも難易度は高いと言えますが、あなたの道具作りの腕が上がれば、あなたの思い通りの道具を自由自在に作り出すことができるのです!

どこの登山ショップにも置いていない世界にたったひとつのあなただけの登山道具を作り出す!!

これはまさに標高の高い山への登頂にも匹敵する、いや場合によってはそれ以上に価値のあることだと私は思うのです!

最後に

以前こちらでも話しましたが「ウルトラライト登山でザックの中身を最適化」ウルトラライト登山とは「登山をより身軽に気軽に快適に楽しもう」という考え方のことであり、そのために登山道具は必要最小限に抑え、ザックの重量をより軽くする必要があります。

つまり、登山道具を少なくする分、登山道具一つ一つの重要性は極めて高くなり、より信頼のおける道具が必要となってくるのです。



もちろん登山ショップの商品が信頼できないわけではありませんが、こと「信頼」という点においては、自分で一生懸命作り上げた道具に勝るものはないと思っています。

自分で頑張って作り、時にはベテラン登山家のアドバイスももらいながら完成させた道具は、登山ショップで取り扱うどんな高価な商品よりも信頼することができ、そして愛着も湧くはずです。

あなたにも是非そんな道具作りに挑戦していただきたいと思います!
無駄のない厳選された道具を携えて身軽に、気軽に、快適に登山を楽しむ

これがウルトラライト登山の真骨頂です。
「ウルトラライト登山でザックの中身を最適化」では、その方法論について比較的ザックリとしたお話をしたと思います。

ウルトラライト登山を実践する場合、真っ先に思いつく方法は道具をいかに減らすか、いかにして軽量化するかということです。

使うかどうかわからないような道具をザックに詰め込んでしまうとザックが重くなり、ウルトラライト登山とはかけ離れてしまいます。

【登山初心者】
じゃあ、具体的にどんな道具を揃えたらいいの?

リスト化された登山準備一式の中でも「どんな登山でも必ず必要!」を見ていただければ、そこに答えは出ています。このリストの道具を揃えれば、何の問題もなく登山ができます。

とはいえ、あなたにとって本当に必要な道具は、あなたが山に行って山で見出していただく必要があるのです。

なぜなら、どんな登山上級者でもベテラン登山家でも、必要と考える登山道具はそれぞれ異なり、100人の登山家がいれば、100通りのウルトラライト登山スタイルが存在するのです。

例えば、私の知り合いのある登山家は、日帰りハイキング程度の荷物の量で山に1週間も滞在します。
彼のザックの中には

●防寒具、パジャマを兼ねたレインウェア
●極薄のテント一式
●少し大きめのコッヘル
●アルコール燃料
●そして1週間分の米


しか入っていません。
その場所場所で足りないものがあった場合は、草木や竹、木のつるなどで賄うそうです。

彼のウルトラライト登山スタイルは、彼にとって本当に必要な道具であるレインウェア、テント一式、コッヘル、燃料だけを持って山に入り、その他の必要なものは自然のもので間に合わすといったものです。

また、別の登山家は大きめのザックやウエストポーチなどを常に持っていますが、それらは全て自作!だそうです。

【ベテラン登山家】
ヤフオクで業務用ミシンを買ったんだ!1万5千円で買えたよ。登山道具のほとんどはそのミシンで作っているよ。


登山服やシュラフも自作で、特にシュラフは使い古しのダウンジャケットを縫い合わせて作ったものです。

また、その登山家は、登山ショップで道具を買うことはほとんどなくホームセンターや100均で
材料を購入し、そこから様々なものを自作するそうなのです。

彼にとってもウルトラライト登山スタイルは、必要なものは全て自作し、時には市販されていないようなオリジナル道具も作ってしまうというものです。

彼にとって本当に必要な道具は・・・業務用ミシンかもしれませんね。
このように、ちょっと時間がかかるかもしれませんが、山に入りあなたにとって本当に必要な道具そしてあなた独自のウルトラライト登山スタイルを見いだすことができれば、登山の楽しみをさらに広げることができます。

登山とは、何も頂上にたどり着くことばかりではないのです!

あなたのウルトラライト登山スタイルが判明する心理テスト

【わたし】
もしあなたが無人島で一定期間過ごすことになり、たった一品だけ私物を持ち込んでいいと許可が出たら、あなたは無人島に何を持ち込みますか?


有名な心理テストですね。
無人島に何を持っていくかで、その人の性格や今後の人生、恋愛事情まで判明するそうです 笑

わたしは占い師でもなければ心理学者でもないので、このテストの回答でそんな様々なことがわかるわけではありません。

ただ、様々な登山家にこの心理テストを試みた結果、登山家それぞれで好みのウルトラライト登山スタイルがあり、その傾向はこの心理テストの回答に傾向と概ね一致しているように見えたのです。

ある登山家は家族の写真を持っていくといい、またある登山家は愛用のテントを持っていくという。ライターやシュラフ、米を持っていくという登山家もいました。

ちなみに私はサバイバルナイフを持っていくと回答しました。

この心理テストの回答をつぶさに分析すれば、登山初心者であるあなたに合うウルトラライト登山スタイルが判明し、あなたがどんな登山道具をザックに入れるべきかがわかるかもしれません。

「鉄腕ダッシュ」から学ぶウルトラライト

もうひとつ面白いウルトラライトスタイルの例を紹介しましょう!

あなたは「鉄腕ダッシュ」という番組を知っていますか?

何もない無人島から始まり、海岸に漂着したゴミを使って生活に必要な何もかもを作り上げてしまうTOKIOの面々。

番組の趣旨により、必要なものは全て海岸に漂着するゴミから創作するそうですが、これもまた一種のウルトラライトスタイルと言えます(登山ではありませんが)

生活必需品が何もない無人島生活では、必要なものは無限に出てきます。
【TOKIOの面々】
あれがほしい!これもほしい!あれがあったらこんな料理ができる!

そんな時は海岸に行くと、大小さまざまなゴミが放置されており、そのゴミが無人島生活に必要なものを創作するヒントになるのです。
そのヒントを元に作り出したほんの一部を紹介します。

●海岸の流木で囲炉裏を創作
●ボロボロの鍋で様々な海の幸、山の幸を使った料理
●錆びだらけのドラム缶で五右エ門風呂
●砂浜の貝殻を加工して疑似餌を創作
●朽ち果てた廃線の線路とトロッコを修復し、重量物の運搬に使用

ただのゴミからでも創意工夫次第で、これだけのものを作り出すことができるのです!
【わたし】
のんびりと登山をするということは、つまり自然の景色を楽しみながら山を歩き回るということ・・・かな?

怪我をする前、私は比較的ハードな登山ばかり行ってきたので「のんびりと登山を楽しむ」ということがよくわかりませんでした。

山に登る以上は登頂しなくちゃ意味がない!という考え方に囚われすぎたいたのです。もちろん頭では、登頂ばかりが登山じゃないということはわかっていたのですが、山に登り始めるとどうしても足が頂上の方に向いてしまう・・・

それに、頂上に向かわずただ登山道を歩きまわっているだけでは面白くもなんともないのです。
【わたし】
やはり危険覚悟で頂上を目指す登山をするしかない!・・・けど、家族の反対が心配・・


そんな悩める私に「のんびりと登山を楽しむ」という極意を教えたくれたのが「ハイカーズデポ」という一風変わった登山ショップでした。

ハイカーズデポのコンセプト
「ライト、シンプル&ナチュラル」というコンセプトで登山道具をセレクト、そして「ウルトラライトハイキング」を提唱する登山ショップ、それがハイカーズデポです。

ハイカーズデポの店主であり、日本のウルトラライトの第一人者でもある土屋智哉氏は言います。
【土屋さん】
大事なことは道具を使うことじゃなく、まず自然の中へ行くこと。歩くこと。

この言葉で、私はウルトラライトという考え方をこのように解釈しました。

"まずは、自然の中を歩く。この時、ザックの中身はほんの少しでいい。財布、タオル、スマホ、レインウェアくらいでいい。そして、山のどこに向かって歩いてもいい。山の麓をグルっと一周してもいいし、なんなら頂上に向かってもいい。私は歩きながらこう考える。
【わたし】
出来るだけ今の身軽さを維持したまま、山をもっと楽しむためには最低限どんな道具が必要だろうか?

山を歩きながら自分なりの山の楽しみ方を見出し、そこに最低限必要な道具だけを持ち込む。そこにこそ山を楽しむ極意がある。"

私が登山初心者だったとき、ザックには使いもしない登山道具や着替え、食料等が大量に入っており、ザックの重さは20kgくらいありました。



もちろん登山ごとにザックの中の荷物を見直してはいましたが「登山では多くの荷物を背負うもの」という考えが私の頭にこびりついていたのです。

登山の度に1週間くらい前から登山計画を立てて、ザックの中身を揃え、時には登山ショップで足りないものを購入し・・・とにかく完璧なまでに装備を整えていました。当時の私にとって登山はビッグイベントという扱いだったのです。
【わたし】
何が起きるかわからない登山。いざという時のために道具はたくさんあった方が良いに決まってる!

まったく疑うことなく頑なにそう考えていた私は、半ば意地になって毎週登山をしていました。そんな私の姿はまさに「バカでかいザックを背負って、ハアハアと息を切らし、今にも死にそうな顔をしている登山家」そのものだったのです。

そんな私とハイカーズデポとの出会いは「PEAKS」という登山雑誌でした。

店主である土屋智哉氏のウルトラライトハイキングという考え方に大いに感銘を受け、ある年の9月、土屋氏のウルトラライトの考え方について私が解釈したとおりのことを実際に試してみたのです。

小さなザックに財布、タオル、スマホ、レインウェアだけ入れて、登山靴ではなくスニーカーを履き、極限まで身軽なスタイルで登山をしてみたのです。別に頂上を目指すつもりはありませんでした。ただ、ウルトラライトハイキングを試してみたかったのです。



すると、今まで全く気付かなかった山の素晴らしさに気づく余裕が生まれたのです!山の斜面に自生する木々の種類やその木々を育む豊かな土壌、そしてそこを住処にする野生の動物など、本来の山の姿に気づくことができたのです。

また、そこから「次回はどんな道具を持っていこうかな♬」と考える楽しみもできました。

「無駄なものは極力省いて身軽な登山を!」ウルトラライトの考え方は、そんなことを可能にしてくれるのです!
【土屋さん】
登山道具を揃えるよりも、とにかく山を歩いてみる!そうすることではじめて見えてくるものがある!

見えてくるものは、山の本当の楽しさや美しさ、そして本当に必要な道具なのです。

もちろん、極限まで身軽なスタイルでの登山は危険が伴います。その危険を十分に認識し、危険が及ばない範囲のハイキングルートに限定すべきであることは言うまでもありません。

もしあなたが登山初心者であっても、こんな登山の方法論があることをぜひとも知っておいてくださいね!

道具を作り出すことで道具を熟知、愛着が生まれる

例えば、もしあなたが新しいザックがほしくなり登山ショップでザックを購入したとき、あなたは購入したザックをどの程度チェックしますか?

●ザック内の仕切りがどうなっているか
●外ポケットはどれくらいのものが入りそうか
●背中との密着箇所はどんな仕組みになっているか・・・

といったところでしょうか?
中には、実際に登山道具を入れてみて山で背負った時のシュミレーションをする人もいるかもしれません。

ただ、ザックを構成する各部品の一つ一つをつぶさに観察したり、各部の縫い目までを確認する人はいないと思います。
つまり、購入したザックについて、隅から隅までのすべてを熟知する人はほとんどいないということになります。

もし、ザックの縫い目が外れて穴が空いてしまった場合、あなたはどうしますか?

「不良品を買ってしまった・・・」と、ガッカリしてまた新たなザックを購入するでしょうか?
それとも自己流で穴を縫い合わせて修復するでしょうか?

おそらく、ほとんどの人は修復などせずまた新たなザックを購入してしまうのではないでしょうか?

もしあなたが長く付き合える相棒となるようなザックを持ちたいと思うのであれば、
ザックを自作してしまうという手段もあるのです。

登山ショップに行けば高いものから安いものまで簡単に手に入るため、
ザックを自作するなどとなかなか思いつかないと思います。

しかし、自作したザックに対する愛着は山よりも高く、海よりも深い!
どんなに高級なザックを購入しても決して敵いません。

そして、一度自分で作り上げたものであるため、どんなにほころびが出ても縫い目がバラけても容易に修復が可能です。
当たり前ですよね!?自分で作ったものなんですから!

ザックに限らず、そんな道具あなたにとって最高の相棒となるはずです!

もちろんどんな道具でも良いのですが、あなたには是非とも登山道具の自作に挑戦していただきたいと思います!

最後に

あなたが今後も心の底から登山を楽しみ、一生の趣味としたいのであれば、このウルトラライト登山の考え方を実践して欲しいのです!もちろん少しずつでオッケーです。

例えば、少しずつザックの中の道具を厳選し、使わない道具は自宅に保管。

登山に必要な道具も山の草木で代用できそうならば代用する方法を考える・・・また、自作できそうな道具ならば自作する。

そうして、独自のウルトラライトを身につけたあなたはもはや誰が見ても山のベテラン!

そのために最も大事なことは、道具ひとつひとつを知り尽くすこと!登山道具の自作も結局はそのための手段に過ぎないのです。

道具ひとつひとつを知り尽くし、山で使いこなせるようになれば、その時あなたは間違いなく山に夢中になっているはずです!
日本には、エベレスト登山ほどの極地の山は存在しません。登頂のために麓に数週間滞在、なんてこともまずあり得ません。

テント泊での登山にしても、ほとんどの登山家が2〜3泊、どんなに長くても1週間でしょう。

エベレスト登山でのトイレ事情と比較すると、大したことありませんよね!?

やはり自分で出した排泄物は自分で持ち帰る!この考え方を基本とし、携帯トイレの常備をオススメします。

昨今は災害対策グッズの品数も豊富で、あなたに合った携帯トイレを選択することができます。

あなたの街のホームセンター、もしくは薬局に行けば、多種類取り扱っているので、ぜひとも足を運んでみてください!

あと、携帯トイレについて私からアドバイスです。

ぶっつけ本番で山で使う前に、ぜひとも実際に外で使ってみることをオススメします。なぜなら、家の個室トイレでの排泄に慣れてしまっているあなたが、いきなり外で携帯トイレに排泄しようとしても力んでしまって排泄できないからです。

私は、今でこそ山では携帯トイレでの排泄が当たり前ですが、かつては携帯トイレなどというものの存在を知らず、山に排泄してしまったことがあるのです。

この時、お腹が痛くてどうしようもなかったのですが、なぜかどうしても排泄することができず、お腹の容量の限界近くにまで達してようやく排泄することができたという苦い思い出です。


その時の様子をちょっとお話ししますね。

|山で元服を果たした私のお話
ある日、ある山の中で、私は猛烈にお腹が痛くなってすぐに用を足したくなったのです!

この時、私はまだ登山初心者だったので、排泄に関しては非常に苦労しました。

私は普段から便器に座って用を足すことにあまりにも慣れ過ぎてしまっていたのです!(まあ、それが普通ですよね 笑)

まして未だに綺麗に掃除された個室でないと用を足すことが嫌な私。

そうは言っても下山するまで我慢することなどできない。

どうしてもその場で野〇〇をせざるを得ない。

で、意を決して茂みの中へと入っていき、周りを気にしながらズボンとパンツを下ろしてキバッたのですが・・・出ない!

そうです!もしかしたらあなたも経験があるかもしれませんが、あまりにも普段と違う環境だと
本人の意思とは関係なくお尻が勝手に力んでしまって出なくなってしまうのです!

この時、何度も何度もキバってみたのですがやはり出ない・・・

仕方なくトイレットペーパーでお尻をふき(一応)パンツとズボンをはき、この上なく不快なお腹を抱えたまま歩行を続けましたが、この時私は一計を案じて、少し多めに水を飲みました。

いくら力んで出なくてもお腹の許容値を越えれば嫌でも出てくるだろう!というわけです。

そうして歩くこと約30分、再び私のお腹にビッグウェーブがやってきたのです!
先ほどとは比べものにならないくらいの、もはや津波と言ってもいいでしょう。

私は何ら迷うことなく茂みに駆け込み、ズボンとパンツを高速で降ろしサッと最終ポジションにつきました。

すると私のお尻は一瞬だけ力みを見せましたが、その後は諦めたように〇〇○の排出を許し、〇〇○はナイアガラの滝のように流れ出ていきました!
その時の快感、開放感、スッキリ感は、今でも忘れることができません!

そうして山で無事、野〇〇の元服を果たした私。

この時の境に何ら迷うことなく山で、用を足すことができるようになったのです!


|山はトイレにあらず!
山をこよなく愛する私。その私が自分の〇〇○で山を汚すなどもってのほか!と基本的には思っています。

ただ、私の〇〇○程度ならば簡単に分解し、土にしてくれる山のおおらかさに甘えてしまっている自分もいます。

もし私があなたにトイレについて何かアドバイスするとすれば、こうです。

●ザックには必ずトイレットペーパーを入れる
●携帯トイレを使用する
●土に用を足す時は、穴を掘ってそこにする

また、小便くらいならいいだろうと気軽に山で用を足す人もいますが、基本的には小便ボトルを持参しそこに入れるようにしましょう!

誰もが気持ちよく登れる山!それはあなたのマナーにかかっているのです!
マナーを守れる人が快適登山を満喫することができるのです!

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