2021.07.16

チタン製スキットルが最高の山の夜を演出!

チタン製スキットルが最高の山の夜を演出!
こんにちは!登山家の松浦です。
今回はスキットルについてお話しします。

私が山でテント泊する時は必ずザックに入れるこのスキットル。中身はウィスキーです。

普段、全くと言っていいほど酒を飲まない私が、テント泊の夜にはついつい深酒になってしまう・・・

そんな素晴らしい夜には欠かせない、山の夜の名脇役ともいうべきこのスキットル。

酒が好きなあなたにはもちろんのこと、私のように普段酒を飲まないあなたにもおすすめしたいと思います。

それではどうぞ!

数十年にわたるあなたの愛用品となるスキットル

あなたはスキットルというものを知っていますか?これです↓
これは一体何なのかというと・・・

"主にウイスキーなどアルコール濃度の高い蒸留酒を入れる携帯用の水筒である。フラスクボトル、ヒップフラスコ、ウイスキーボトルなどとも呼ばれる。"

要はアルコール度数の高い酒専用の水筒ですね。アルコール度数が高いと飲む量は少なくなります。そのため、手のひらサイズのものがほとんどです。

またさらに詳しく言うと・・・

"古くはピューターなどが、現代ではステンレスチタンなども用いられる。ステンレスは錆びにくく扱いが楽であるが、金属イオンが溶け出すことで内容物に臭さが移ってしまう。ピューターは錫を主体とした合金であり、内容物に金属臭を移さず、比較的錆びやくすみが生じにくいのが長所であるが、ズボンのポケットに入れたまま座ることでスキットルが潰れてしまうというトラブルが起こりうる。また、比重が大きいためスキットルが重くなる。チタンは耐食性と比強度が高いため軽くて高強度なスキットルを作ることができると共にチタンの特性として金臭さが内容物に移らない長所がある。"

もしかしたらあなたもどこかで見たことがあるかもしれません。

私のスキットルのイメージはというと・・・

ハリウッド映画で脇役として登場するアル中の老人、古臭い革ジャンにジーパン、そのジーパンの尻ポケットにはスキットルが収められており、事あるごとにスキットルの蓋をカラカラっと開けて、クイっとひとくち。で、一言「ウィ~」
ただの酒を入れる容器ですが、妙にそのアル中の老人とシンプルで無骨なスキットルがマッチしていて、そんなイメージが強烈に頭に残っています。

また、スキットルのように、何十年も自分の愛用品として使うことができる一品を持つことに憧れを抱いたのです。

で、何十年も自分の愛用品として使うことができるこのスキットル、素材は銀やステンレスなどいろいろありますが、チタン製が最も優れていると言えます。
私と小説「神々の山嶺」との出会いは、原作者である夢枕獏を経由したものでした。と言っても別に原作者に直接お会いできたわけではありません。

約10年前、当時ビジネスマン向けに発行していた月刊誌「KING」で、夢枕獏氏は自身の旅行記の連載を持っていました。わずか2〜3ページの短い連載ページでしたが、その文章は知性に溢れ、ユーモアセンスに富み、人を惹きつけるに十分な魅力を持ったものでした。

[わたし]
なんでもいい!この人の著書を読んでみたい!


そんな強烈な願望を持ち、すぐにyahooで夢枕獏氏の著書を調べてみました。数々の小説タイトルがヒットしましたが、ジャンルに偏りはなく、オカルト、SF、時代物、格闘技と多岐に渡っていました。

そんな中で一際私の目を引いた小説が「神々の山嶺」だったのです。夢枕獏氏の代表作ともいうべき作品とあり、何よりも私自身が登山にのめり込み始めた頃だったということもありました。

数日後の仕事帰りに、大阪は梅田の大型書店「紀伊国屋」へと立ち寄り小説コーナーを物色するとすぐに発見、分厚い単行本の「神々の山嶺」が上下巻に別れて陳列されていたのです。

1ミリも迷いことなく、ただちに上下巻を手にしてレジへと走り、ウキウキ気分で帰路につきました。

その日はちょうど金曜日。再び出勤する日までの2日間、私は「神々の山嶺」の世界に没頭することとなったのでした。

酒本来の味をキープ!チタン製スキットル

まずはチタンというものについて説明しましょう。

"チタンは、原子番号22の元素。元素記号は Ti。第4族元素(チタン族元素)の一つで、金属光沢を持つ遷移元素である。

地球を構成する地殻の成分として9番目に多い元素で、遷移元素としては鉄に次ぐ。普通に見られる造岩鉱物であるルチルやチタン鉄鉱といった鉱物の主成分である。自然界の存在は豊富であるが、さほど高くない集積度や製錬の難しさから、金属として広く用いられる様になったのは比較的最近である。チタンの性質は化学的・物理的にジルコニウムに近い。酸化物である酸化チタン(IV)は非常に安定な化合物で、白色顔料として利用され、また光触媒としての性質を持つ。

チタンは酸化物が非常に安定で侵されにくく、空気中では不動態となるため、白金や金とほぼ同等の強い耐食性を持つ。室温では酸や食塩水(海水)などに対し高い耐食性を示し、少量の湿気が存在する場合は塩素系ガスとも反応しない。そのため純チタンはやや接着性に劣るが、逆に表面の汚れやごみなどの付着物を容易に取り除ける。しかし高温ではさまざまな元素と反応しやすくなるため、鋳造・溶接には酸素・窒素を遮断する大掛かりな設備を必要とする。炭素・窒素とも反応してそれぞれ炭化物・窒化物を作り、これらは超硬合金の添加物としてしばしば利用される。

特に純度の高いチタンは無酸素空間においての塑性に優れ、鋼と似た色合いの銀灰色光沢を持つ。チタンは鋼鉄以上の強度を持つ一方、質量は鋼鉄の約55%と非常に軽い。また、アルミニウムと比較して、約60%重いものの、約2倍の強度を持つ。"


つまり、水道水などに含まれる殺菌用の塩素などとも全く反応せず、ステンレスと比較しても非常に耐食性の強い物質です。つまり、酒に金属特有の匂いが移ることもなく、酒本来の味を楽しむことができるというわけです。

こちらの画像をご覧ください↓
これはある人の手術後の患部をレントゲンで撮影したものですが、左側の写真の一部に、人の骨ではない何らかの器具が装着されていることがわかります。

なんと!この器具はチタン製です!

人の体内に入るため極めて強い耐食性が求められる医療用器具。その要求にも見事に答えることができる素材なのです。

そんなチタンで作られたスキットルをご紹介します。ぜひ参考にしてみてください!
以前、山に”似合う”車ということで記事を書いたことがありました。

「山に”似合う”車とは?雰囲気重視の車選び」

登山をするために「便利な」ということではなく、山に合う車は何か?ということで
私がシェアした車がミニクーパーでした。

街乗りのイメージが強い車ですが、実はかつてラリーで優秀な成績を収めたこともある
悪路にも強い、とてもパワフルな車なのです。

しかも、小さいボディーにも拘らず内装は広く、登山で使う程度の荷物ならば楽々入ります。
さすがに車中泊はちょっと辛いのですが、それは外にテントを張って解決!

まるで自分の相棒のような、親友のようなミニクーパーが最も山に似合う車と思っています。

おすすめチタン製スキットル

スノーピーク チタンスキットルM T012
■重量:65g
■用量:140ml
スノーピークの超軽量で高品質なチタンスキットルです。金属臭もなくアルコールの風味をそのままアウトドアで満喫できます。デザインもシンプルでスタイリッシュなデザインとなっています。

バーゴ チタニウム ファンネル フラスコT-447
■重量:105g
■用量:240ml
オールチタニウムのコンパクトなスキットルです。柔軟なシリコン製の漏斗が付属していますので、細い注ぎ口にも簡単に飲み物を入れることができます。この漏斗は携帯時には折りたたんでおくことができますので、紛失の心配もありません。

トークス チタニウムワインフラスク
■重量:42g
■用量:100ml
継ぎ目が無く鏡面仕上げが美しいスキットルです。シンプルでコンパクトなので、持ち運びにもかさばらずとても重宝する一品です。

酒を飲まない私が山にチタン製スキットルを持参する理由

最初にも言いましたが、実は私、普段酒を飲むことは滅多にありません。平日はもちろんのこと、休みの前の日も酒は飲みません。

得意先や会社の同僚との飲み会があれば、乾杯用にコップ1杯のビールくらい飲むことはありますが、それ以上は飲みません。

理由はありません。単に飲もうと思わないだけです。

そんな私ですが、テント泊を伴う登山の時は、必ずスキットルにお気に入りのハイランドパークを入れて持って行きます。ハイランドパークについての記事はこちらをご覧ください。

ウィスキーとジャズ、そして山の夜の酒

なぜか?

山を登ることは私の人生にとって極めて重要な意味を持つ行為であり、山に登ること自体が私の楽しみであったりもします。

しかし・・・です。

それでも、あえて山に登る理由があるとすれば、私はこう答えます。


[わたし]
テント泊の夜に、スキットルに入れた酒を飲みながら、満天の星を眺めるため!

そうです!テント泊の夜に酒を飲むことは私にとって大いなる山の楽しみであり、チタン製スキットルはその名脇役なのです!例えばこんな風に山の夜を楽しんでいます。

星空と酒と涙

[あなた]
じゃあ、日帰り登山では酒を飲まないということになるよね!?日帰り登山は何のためにするの?


確かに日帰り登山では酒は飲みません。日帰り登山の途中で酒を飲んでしまうと、フラフラの状態で登山道を歩くことになり危険です。

それに、山に登る時は全身で山を楽しみたい!感じたい!という思いもあるため、登山道を歩く時は、素面の状態である必要があるためです。

山に登ること自体が楽しみであることは日帰り登山でも全く同様です。

ただ、あえて日帰り登山を行なう理由を言うならば、テント泊を伴う登山の予行演習のためと言えますね。
固形タイプ

つまり、基本的には液体タイプを使用し、チョークバッグにはカットした固形タイプのチョークを入れておきます。

そうすることで、粉末の飛散を最小限に抑えることができ、しかもより適量のチョークを手につけることができるようになるのです。

また、固形タイプのチョークは比較的安価であるため、経済的にも優れたセットです。

最後に

これはあくまでも私の考え方ですが、山のテント泊の夜くらい酒を飲むのにふさわしいシチュエーションは他にないと確信しています。

山での就寝時間は概ね9時くらいです。そのくらいになると、あたりが真っ暗で何にもできなくなるためです。そんな中でできることといえば、酒を飲むことくらい。

静かにジャズを流し、満天の星を眺めながら酒を飲む時、その場の雰囲気と酒の両方に酔うことができるのです。

くだらない世間話や上司の愚痴、部下への説教も何もない。ただただ、その場の雰囲気をつまみに酒を味わうだけ。

適度に酔いが回った時、静かに眠気が訪れ、それに抗うこともなくそのままシュラフへ。次の日に酒が残ることもほとんどありません。

どれだけ酒に詳しい人でも、どれだけ長年酒を飲んでいる人でも、これだけ上手に酒と付き合うことはできないと思います。

もしあなたが、一滴も酒が飲めない人でなければ、是非ともチタン製スキットルを手に入れて、山の夜を体験してみてください。

「こんな時間を過ごすためなら、どんな苦労も平気だ!」と、いってもいいほど素晴らしい夜を体験できはずです!

ハイキングツアー参加ご予約・お問い合わせ

ハイキングツアーへの参加に関するご相談はお気軽にご連絡ください。
2021.06.14

ウィスキーとジャズ、そして山の夜の酒

ウィスキーとジャズ、そして山の夜の酒
こんにちは!コピーライター兼登山家の松浦です。

お酒の記事の第二弾!今回は私が好きなバーとジャズ、そしてウィスキーについてお話します。

テント泊の夜の素晴らしさは、ここでお話しました。

星空と酒と涙

まさに!掛け値なしの世界一の時間であると断言できます!

漆黒の闇の中、風の音、葉の擦れ合う音、遥か遠くから聞こえる川のせせらぎ、だけが静かに響く静寂に包まれた時間。そして満点の星。

そこに極上のウィスキーがあればもう何もいらない・・・しかし、です。

もし、そこにほんの少し彩りを添えるならば、何が最もふさわしいか?

もちろん正解などありません。人それぞれ趣味嗜好が違うはずですから。ただ、私の回答はジャズなのです。

なぜか?

この記事でその理由をお話します。それではどうぞ!

単独行の夜はウィスキーで乾杯!

あなたはお酒は好きですか?
どのくらいの頻度で飲みますか?
どこで飲みますか?
好きな銘柄は何ですか?

すみません。のっけから立て続けに質問をぶつけてしまいました・・

以前、山で飲むウィスキーについて、あなたにシェアしたことがありました。

そうです。私はそんなにお酒を頻繁に飲むわけではなく、気が向いた時に、その場の雰囲気に合わせてお酒を楽しむタイプなのですが

その時飲むお酒は、決まってウィスキーです。

なぜか?

私がお酒を飲む時、それは何も考えることなく周りの静かな雰囲気に酔いしれたい時、そう!山でテント泊中の夜です。

そしてそんな雰囲気に最も合っているのが、ウィスキーだと思うのです。

そんな山で飲むウィスキーについて少しお話をさせてください。いえ・・・つまらない話ですが。
私は、以前消化器系の病気を患った経験があるので、排泄、特に大便については人一倍神経質です。

「大便は身体からの便りである」とも言われるように、大便の形からその日の体調を知ることができるのです。

ちょっと汚いお話ですが、排便後自分の大便をジーッと観察して色や形、そして硬さを確認します。それらが理想のものであるならばOK!

【わたし】
よし!今日も健康!


ってな感じです。私にとって毎日の排泄は、いわば「ミニ健康診断」のようなものです。
神経質なのは、大便に対してだけではありません。「ミニ健康診断」の舞台となるトイレも出来る限りの美しさを求めます。

家のトイレは毎週雑巾でピカピカに拭きますし、止むを得ず外出先で用をたす時も出来るだけ綺麗なトイレを使わせていただきます。

例えば、見た目が綺麗なオフィスビルやホテルに入り、エレベーターに乗って適当なフロアで降りる。で、そこのフロアのトイレに駆け込み用を足す。(いつも使わせていただきありがとうございます 笑)
見た目が新しく綺麗なビルならば、トイレもやはりピカピカ✨気持ちよく用を足すことができます。

よほどやむを得ない事情でもない限りコンビニのトイレを借りることはしません。

残念ながら、これまで入ったコンビニのトイレで(小の時は躊躇なく借ります)綺麗だった試しがありません・・・

あなたが私ほど神経質ではなかったとしても、できれば綺麗なトイレで気持ちよく用を足したいですよね?

平地の夜はバーで乾杯!

平地でウィスキーを飲むときは、やはりバーです。バーの雰囲気は嫌いではありません。いや、大好きです!

少し重々しい扉を開けると、客が入ってきたことを知らせる古風な鈴の音がカラカラとなり、そしてカウンターの向こう側で蝶ネクタイのマスターが静かにそれでいてよく響き渡る声でたった一言。


マスター
いらっしゃい



店には客がいることもありますが、仲間同士でワイワイと騒いでいる客は稀です。

ほとんどの客がそのバーの静かな雰囲気を楽しんでいるので、客が何人いようとその場の雰囲気が
壊されることはありません。

この静かな雰囲気に唯一許される音源、それがジャズです。

ジャズというのは、バーでウィスキーを飲みながら聴くために考案された音楽ではないか?と思ってしまうくらい、ジャズというのはバーの雰囲気に合っています。

カウンターに座りいつものウィスキーを注文します。

シングルモルトウィスキーのハイランドパーク、これが私の定番のウィスキーです。


これを定番としている理由は特にありません。

・・・いや、理由はあるのですが、残念ながら「何となく」という言葉しか見つかりません。もちろん、単純に「美味しいから」でもあるのですが。

「私にもっと語彙力があれば・・」といつも思います。

あえて表現するならば「自分の感覚に合っている」とでもいうのでしょうか。

様々なウィスキーを飲み比べて、一番私に合っているのがこの「ハイランドパーク」だと直感したのです。

適度に薄暗いバー
かすかに聞こえる他の客の声
テンポよく、そして静かに流れるジャズ
これらがハイランドパークと融合すれば、何とも言えないその場の雰囲気が完成です。

あとは、限りあるその貴重な時間を存分に味わい、そして楽しむだけ・・・

私はこの雰囲気に酔いしれる度にいつもこう思うのです。

「こんな貴重な雰囲気を味わえる場は他にはたった1つしかない。」

先ほども言ったように、それが、山のテント泊の夜なのです。
平地でウィスキーを飲むときは、やはりバーです。バーの雰囲気は嫌いではありません。いや、大好きです!

少し重々しい扉を開けると、客が入ってきたことを知らせる古風な鈴の音がカラカラとなり、そしてカウンターの向こう側で蝶ネクタイのマスターが静かにそれでいてよく響き渡る声でたった一言。
【マスター】
いらっしゃい

店には客がいることもありますが、仲間同士でワイワイと騒いでいる客は稀です。

ほとんどの客がそのバーの静かな雰囲気を楽しんでいるので、客が何人いようとその場の雰囲気が
壊されることはありません。

この静かな雰囲気に唯一許される音源、それがジャズです。

ジャズというのは、バーでウィスキーを飲みながら聴くために考案された音楽ではないか?と思ってしまうくらい、ジャズというのはバーの雰囲気に合っています。

カウンターに座りいつものウィスキーを注文します。

シングルモルトウィスキーのハイランドパーク、これが私の定番のウィスキーです。
これを定番としている理由は特にありません。

・・・いや、理由はあるのですが、残念ながら「何となく」という言葉しか見つかりません。もちろん、単純に「美味しいから」でもあるのですが。

「私にもっと語彙力があれば・・」といつも思います。

あえて表現するならば「自分の感覚に合っている」とでもいうのでしょうか。

様々なウィスキーを飲み比べて、一番私に合っているのがこの「ハイランドパーク」だと直感したのです。

適度に薄暗いバー
かすかに聞こえる他の客の声
テンポよく、そして静かに流れるジャズ
これらがハイランドパークと融合すれば、何とも言えないその場の雰囲気が完成です。

あとは、限りあるその貴重な時間を存分に味わい、そして楽しむだけ・・・

私はこの雰囲気に酔いしれる度にいつもこう思うのです。

「こんな貴重な雰囲気を味わえる場は他にはたった1つしかない。」

先ほども言ったように、それが、山のテント泊の夜なのです。

満天の星の下、ジャズとウィスキーで乾杯!

ある夏の夜、私はとある山の中腹、遠くに連なる山々と満点の星が一望できる場所にいます。

時間は9時といったところでしょうか。夕食を終え、片付けも済んでテントの横でホッと一息ついたところ、待ちに待った最高の時間の到来です。

晩酌の準備をしようとザックをゴソゴソし、取り出したるは銀色に輝く愛用のスキットル。

この時、スキットルに入っているのは、やはりハイランドパークです。

ここでウィスキーを飲む場合、当然ながら、バーのように蝶ネクタイのマスターはいません。適度に騒がしい他の客もいません。

まるっきり私一人です。そして、そこで味わう圧倒的な静けさ。

そんな中で飲むウィスキーも格別ですが、時にはちょっとだけ音が欲しい時もあります。

あまりにも静かすぎる・・・と。

そんな時、私はポケットのスマホを取り出し、ピピッと操作、その結果・・ゆっくりと流れる音楽。そうジャズです。

この時、イヤホンのようなヤボなものは使いません。

周りには私1人、そんなものは必要ないのです。

音量を絞る必要もないのですが、私はちょっと音量を抑えて聴きます。

すると、ちょうど隣の演奏会場で奏でるジャズがたまたまこちらに流れてきているような・・そんな雰囲気を味わうことができるのです。

静かな中で飲むウィスキーは格別ですが、ちょっとだけ音が欲しい時、そんな聴き方もオススメです!
シュラフは大きく
マミー型、封筒型の2種類に分けられます。


|マミー型
マミーとは森永の乳酸菌飲料でもなければ
オムツでもありません。

マミーとはmummy
つまりミイラのことを言います。
これがマミー型のシュラフです。
要はミイラが収められた棺桶の形をしているので
マミー型というだけのことです。

この形は
登山で使用する寝具としては最も一般的です。

その理由は、何と言っても
コンパクトに収納できる点です。

人が寝るときの形をそのまま
シュラフの形としているので
面積に無駄がありません。

そのため
非常にコンパクトに収納でき
ザックの中に入れても
あまりかさばりません。

登山で使用するシェラフとしては
最適と言ってもいいでしょう。

また、登山用として
様々な種類のマミー型シュラフが存在することも
特徴の1つです。

シュラフの使い分けポイントは「気温」です。
つまり
どの季節にどの山で使用するか、
どんな環境、気温のもとで使用するか


例えば
気温10度くらいの環境で使用するシュラフから
気温マイナス20度以下でも保温効果のあるシュラフまで
使い分ける必要があるのです。

年中山に登る登山家には
5種類以上のシュラフを使い分ける人もいるくらいです。



|封筒型
封筒型のシュラフとはこれです。
その名の通り、長方形の形のシュラフです。
あなたが普段自宅で使う布団と
同じ形をしており、馴染み深いシュラフですが
登山ではほとんど使われません。

なぜか?

シュラフ内部の空間にゆとりがあるため
ゆったりと寝ることができますが
その分、大きく面積をとることになり
マミー型のように
コンパクトに収納することはできません。


ザックに衣食住の全てを入れて行動する登山。

ザックに入るもの全てが
可能な限りコンパクトになる必要があるのです。


では、封筒型はどういった状況で使用されるか?

家族で
比較的平地に近い場所でのキャンプを楽しむときは
寝るときの圧迫感がない封筒型が
よく使われるようです。

山であなたと乾杯する日を夢見て・・

・・・と、ここまで山で飲むウィスキーについてあなたにお話しました。

あなたがどんな時にお酒を飲むかはわかりません。

居酒屋でワイワイ騒ぎながら唐揚げをつまんでビールを飲むのが好きかも知れませんし

自宅でテレビを見ながら酒肴に焼酎を飲むのが好きかも知れません。

いや、もしかしたらビールのような感覚でハイボールを飲む人もいるかも知れません。

確かに美味しいですよね 笑

でも、たった1度だけでも、静かな雰囲気を味わいつつ、ジャズを聴きながらウィスキーを飲んでみてはいかがですか?

バーでも山でもオッケーです。でも、私としてはをオススメします!

ウィスキーの銘柄は何でもいいと思います。私の場合、たまたまハイランドパークだったというだけで。

いつかあなたと山でウィスキーを酌み交わす日を夢みて。
日本には、エベレスト登山ほどの極地の山は存在しません。登頂のために麓に数週間滞在、なんてこともまずあり得ません。

テント泊での登山にしても、ほとんどの登山家が2〜3泊、どんなに長くても1週間でしょう。

エベレスト登山でのトイレ事情と比較すると、大したことありませんよね!?

やはり自分で出した排泄物は自分で持ち帰る!この考え方を基本とし、携帯トイレの常備をオススメします。

昨今は災害対策グッズの品数も豊富で、あなたに合った携帯トイレを選択することができます。

あなたの街のホームセンター、もしくは薬局に行けば、多種類取り扱っているので、ぜひとも足を運んでみてください!

あと、携帯トイレについて私からアドバイスです。

ぶっつけ本番で山で使う前に、ぜひとも実際に外で使ってみることをオススメします。なぜなら、家の個室トイレでの排泄に慣れてしまっているあなたが、いきなり外で携帯トイレに排泄しようとしても力んでしまって排泄できないからです。

私は、今でこそ山では携帯トイレでの排泄が当たり前ですが、かつては携帯トイレなどというものの存在を知らず、山に排泄してしまったことがあるのです。

この時、お腹が痛くてどうしようもなかったのですが、なぜかどうしても排泄することができず、お腹の容量の限界近くにまで達してようやく排泄することができたという苦い思い出です。


その時の様子をちょっとお話ししますね。

|山で元服を果たした私のお話
ある日、ある山の中で、私は猛烈にお腹が痛くなってすぐに用を足したくなったのです!

この時、私はまだ登山初心者だったので、排泄に関しては非常に苦労しました。

私は普段から便器に座って用を足すことにあまりにも慣れ過ぎてしまっていたのです!(まあ、それが普通ですよね 笑)

まして未だに綺麗に掃除された個室でないと用を足すことが嫌な私。

そうは言っても下山するまで我慢することなどできない。

どうしてもその場で野〇〇をせざるを得ない。

で、意を決して茂みの中へと入っていき、周りを気にしながらズボンとパンツを下ろしてキバッたのですが・・・出ない!

そうです!もしかしたらあなたも経験があるかもしれませんが、あまりにも普段と違う環境だと
本人の意思とは関係なくお尻が勝手に力んでしまって出なくなってしまうのです!

この時、何度も何度もキバってみたのですがやはり出ない・・・

仕方なくトイレットペーパーでお尻をふき(一応)パンツとズボンをはき、この上なく不快なお腹を抱えたまま歩行を続けましたが、この時私は一計を案じて、少し多めに水を飲みました。

いくら力んで出なくてもお腹の許容値を越えれば嫌でも出てくるだろう!というわけです。

そうして歩くこと約30分、再び私のお腹にビッグウェーブがやってきたのです!
先ほどとは比べものにならないくらいの、もはや津波と言ってもいいでしょう。

私は何ら迷うことなく茂みに駆け込み、ズボンとパンツを高速で降ろしサッと最終ポジションにつきました。

すると私のお尻は一瞬だけ力みを見せましたが、その後は諦めたように〇〇○の排出を許し、〇〇○はナイアガラの滝のように流れ出ていきました!
その時の快感、開放感、スッキリ感は、今でも忘れることができません!

そうして山で無事、野〇〇の元服を果たした私。

この時の境に何ら迷うことなく山で、用を足すことができるようになったのです!


|山はトイレにあらず!
山をこよなく愛する私。その私が自分の〇〇○で山を汚すなどもってのほか!と基本的には思っています。

ただ、私の〇〇○程度ならば簡単に分解し、土にしてくれる山のおおらかさに甘えてしまっている自分もいます。

もし私があなたにトイレについて何かアドバイスするとすれば、こうです。

●ザックには必ずトイレットペーパーを入れる
●携帯トイレを使用する
●土に用を足す時は、穴を掘ってそこにする

また、小便くらいならいいだろうと気軽に山で用を足す人もいますが、基本的には小便ボトルを持参しそこに入れるようにしましょう!

誰もが気持ちよく登れる山!それはあなたのマナーにかかっているのです!
マナーを守れる人が快適登山を満喫することができるのです!

ハイキングツアー参加ご予約・お問い合わせ

ハイキングツアーへの参加に関するご相談はお気軽にご連絡ください。
2021.05.25

星空と酒と涙

星空と酒と涙
こんにちは!コピーライター兼登山家の松浦です。
あなたはお酒は好きですか?

仕事帰りに気の合う仲間と居酒屋で一杯!クゥ〜たまりませんよね!特に夏のビールなんかは最高!これのために生きてるなぁ〜なんて思ってしまいますよね!

ただ、私は実はお酒はほとんど飲まないんです。仕事の付き合いで居酒屋に行くことはありますが、その時もお酒はほとんど飲みません。乾杯でビールを一口飲むだけです。

なぜか?

どんな安酒でも最高に美味しく感じさせる酒の席、それを知ってしまったため、普段の飲み会での酒など大して美味しく感じないのです。

そんな酒の席、私は掛け値なしに世界一だと思っています。

今回の記事では、そんな世界最高の酒の席について書こうと思います。

あなたはお酒が好きですか?私は・・・大好きです!

では、どうぞ!

名脇役「酒」

正月から始まり、忘年会、大晦日に至るまで、ありとあらゆる祝いの席、節目の時など人が集まる席に必ずついてくる名脇役。

時には主役すら食ってしまうほど、圧倒的な存在感を放つもの。

言わずと知れた・・・そうです!お酒です!

お酒は人との付き合いを円滑なものにするために、非常に重要な役割を果たします。

初めはギスギスしたお酒の席も、乾杯と同時に一気に場が和み、途端に旧知の仲のごとく話し始めます。

会社単位の集まりの席では、新入社員が上司や先輩と仲良くなろうとお酒を注いでまわるのはよくある光景ですよね。

また、得意先との会談の場でも、お酒は人間関係を円滑にする潤滑油のような役割を果たしてくれます。

他にも、1人で酒を飲めば、一時的でも嫌なことを忘れさせてくれる効果もあり、良いことがあった場合でもさらに気分を盛り上げてくれたりします。

山でも酒が大活躍!

そんな素晴らしい効果のある飲み物、もちろん山に持ってくる人は多くいます。

むしろ、山に酒を持ってくる人の中には「俺は酒を飲むためにここまで登ってきたんだっ!」という人もいるくらいです 笑

実は私も3日くらいの日程で山に入るときは、必ずスキットルにウィスキーを入れて持ち込みます。

とはいえ、普段の生活で酒を飲むことはほとんどありません。

会社での飲み会の時に、ほんの少し飲む程度です。となると、半年に1回飲むか飲まないかくらい・・・・本当に年2回しか飲まないことになりますね・・

別に酒が嫌いなわけではありません。普段の生活では、とにかくやるべきことが多く、あまり酒が強くない私は飲んだ後、仕事にならないのです。

例えば、この記事。

ほぼ毎日更新していますが、文章を練るという作業は頭を極端に酷使します。

お酒を飲んだ後にできることではありません。

そんな私ですが、実は山でどうしようもなく酒が恋しくなってしまう時があるのです。

とは言っても、登山道での小休止中にお酒をガブ飲みするわけではありません。

その場の雰囲気に自分の気分をより深くマッチさせるために、お酒の力を借りたくなるのです。

どういう時か?

それは夕食を終え、翌日の準備も終えた後のテントに入る直前です。

つまり夜、星空を眺めながらチビチビと舐めるように飲むことが本当に好きです。私にとっての最高の瞬間と言っていいでしょう。

そんな私にとっての最高の瞬間をここであなたにシェアします。

星空と酒と涙

山の夜の世界
街灯などあるはずもない
そこはまさに漆黒の闇です。

もちろん
それではザックの中のものも見えず
極めて不便なので
持参のLEDライトをつけますが

それでも闇の深さ
それはもう格別です。

あまりに深い闇であるため
普段、町の明るさに慣れているあなたは
恐怖を抱くかもしれません。

そんな闇の中
私はLEDライトの明かりを頼りに

ステンレスカップ
スキットルに入ったウィスキー
事前に組んでおいた湧き水
を用意します。

そして
ステンレスカップに
スキットルのウィスキーを
少し注ぎます。

この時
スキットルの小さい口から流れる
トクットクッという音が
その場の雰囲気を作り始めます。

さらにそこへ
水筒の湧き水を並々と注ぎます。
マドラー(かき混ぜるための棒)などないので
代わりにステンレスカップを軽く振ります。
それで十分です。

すると
ウィスキーと湧き水が
ゆっくりと混合し
至高の飲み物へと
変化していくのです。

見上げると
自分の頭上に
降り注いできそうな
満天の星。

この時
もうLEDライトも消しているので
そこは再び漆黒の闇。
美しい星空が一層引き立ちます。

そんな星空を眺めながら
ステンレスカップに
口づけをするように、舐めるように
ウィスキーを口へと移します。

口の中でゆっくりと
ウィスキーを味わいながら
胃袋へと流し込むと
気分が高揚し
自分がその場の雰囲気と
一体となることができるのです。


そんな時
私は自分の感情を抑えることは一切しません。
感じるままに感じ
時にはホロリと涙を流す時もあるのです。
お恥ずかしながら。

そんなこれ以上ない最高の時間を過ごし
ステンレスカップのウィスキーが空になった時
そろそろ頃合いとばかりに眠気が訪れます。

そして
ホンワカした気分のまま
寝袋に潜り込むのです・・・

酒で心から素直になれる私

大自然に抱かれた山は、登山初心者には容赦なく試練を与える厳しい世界ですが、ふとした瞬間に本当に美しい姿を見せてくれます。

もちろん星空に限らず、です。

そんな時、お酒を飲むことで感情を抑えることなく、全身で山の美しい姿を受け入れることができるような気がするのです。

私が星空で涙を流すように。

あなたもお気に入りのお酒を山で楽しんでみませんか?

言うまでもありませんが、くれぐれも飲み過ぎにはご注意を 笑

ハイキングツアー参加ご予約・お問い合わせ

ハイキングツアーへの参加に関するご相談はお気軽にご連絡ください。
2020.02.10

山と酒についての記事をまとめました

日帰りではおすすめできませんが、山で泊まる際には、星空とお酒を嗜むことも一興です。

「山と酒」に関しての、過去の記事をピックアップしました。
山でお酒を楽しみたい!というときにぜひ参考にしてください。


チタン製スキットルが最高の山の夜を演出!
ウィスキーとジャズ、そして山の夜の酒
星空と酒と涙